ii-ie.com「いい家」をつくる会

「いい家」をつくる会
コラム

201342722時53分

クラシック音楽が流れる現場

横浜市旭区のI邸のお引き渡しが無事終わった。

Iさんは、女手一つで「涼温換気の家」を建てられた。

久保田紀子さんは著書の中で、「一人で家を建てるということには、予想もつかない様々なプレッシャーがあった」と述懐しているが、Iさんも同じように感じた時期があったという。


「二月に入ると、私は工事中の我家を見て動揺を覚えるようになった。最初の縄張りのときも基礎のときも感じなかったことだが、その頃になると日に日に我家を大きく感じるようになった。どの角度から見ても大きすぎるように思えて、現場に行くたびにプレッシャーを感じ、夢の中でうなされるようになった」。(さらに「いい家」を求めて/111ページより)


Iさんの場合、大規模な造成工事からスタートしたのだから、心労はさらに大きかったのではなかろうか。

Iさんは涙を浮かべながら言われた。

「この家づくりを通じて、息子と私はたくさんのことを学びました。正直に言えば途中不安にもなりました。しかしそのたびに、一心不乱に仕事をしてくださる大工さん職人さんたちの姿と、設計担当の佐藤さんの思いやりのある親切な対応に支えられ、今日を迎えることができたのです。

マツミさんにお願いして本当によかったと思っています」。


「涼温換気」にリフォームしたいと、練馬区に8年前に建てられたTさんが体感に来られた。

当時の思い出で忘れられないことが二つあると、こんな話を聞かせてくださった。

「一つは、松井さんに対するイメージに関することです。

工務店主だからねじり鉢巻きをしてタバコを吸っている赤ら顔の人を想像していたのですが、まるっきり違っていました。

勉強会では最初、ずいぶんうるさいことを言う人だなーと思いましたよ。

トイレでは、跳ね防止のために水を流しながらせよと言われたのですからね。

でも考えてみれば、そこまでいう人だから気配りが良くいい仕事をしてくれるだろうとも思いました。


もう一つは、現場に行くと大工さんがクラシック音楽を流しながら仕事をしていたことです。そんなことを言っては失礼かもしれませんが、通常現場で流されている音楽は演歌かポップス調のものだと思っていましたから。


8年の間、妻といつも話すのですが、建てて良かったということです。でも、換気だけは思い切って涼温換気に変えてみたい、いや変えるべきだと思ってやってきました」。

Tさんは、明日の勉強会に奥さんを伴って参加されることになった。

松井 修三

アーカイブ

2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年