「いい家」をつくる会
コラム
2013年5月4日21時11分
人生の充実度

今日は午後からずっと書斎で過ごしていた。
カメラの位置のソファーに座り、音楽三昧にひたった。
バング&オルフセン(B&O)のCDプレーヤーの魅力は、6枚のCDが見える形でスタンバイしているところにある。
デンマーク製のこのオーディオについて、ウィキペディアの説明を一部引用したい。
<B&O社は、デンマーク北西部のストルーアで、ピーター・バング(1900年?1957年)と彼の学生時代の友人 スヴェン・オルフセン(1897年?1949年)と共同で設立、1925に創業した。
バング&オルフセンの製品の最大の特長は、デザインが非常に優れていることである。先進的な機能および操作性と融合したそのデザインは、オーディオにおけるインダストリアル・デザインの代表的存在として高く評価されており、(中略)製品の音質や画質も非常に優れている。
特にスピーカーの分野においては、独自の特許技術を駆使したD級アンプを内蔵、低音アダプションおよび調整技術、独占使用権を有するサウンド分散特許技術などが駆使されており、業界最高峰の音響性能を誇る。>
それぞれのCDは、出番が来るとステージに登場したスターのようにスポットライトを浴びる。そして、演奏者が深呼吸をするかのようにしばしの静寂を置く。この「間」がなんとも言えなくいいのだ。
次の瞬間から、「業界最高峰の音響性能」に脳が酔いしれることになる。
声域が3オクターヴのさらに上のF6に及ぶというサラ・ブライトマンの歌声。スモーキーボイスとも言われたジュリー・ロンドンのハスキーな歌声。
パーシーフェイス楽団の艶やかな弦の響き。フリオイグレシアスの熟したマンゴのような歌声。バックに彩りを添えるパーカッションのセクシーな響き。
今日の極めつけは、オランダを代表するジャズピアニスト、マーク・ヴァン・ローンを中心としたヨーロピアン・ジャズ・トリオの演奏。アルバム「風のささやき」を聴きながら窓から見える木々の葉のゆらめきにうっとりする。
「幸せだなー」と、心底から思う。
茂木健一郎さんは、「すべては音楽から生まれる」(PHP新書)に書いている。
「音楽から得られる喜びは、生物としての基本的、本能的な喜びの回路と共通している」とし、さらに、「私たちは、音楽の前で、自らの人生の充実度を試される存在なのだ」と。
松井 修三
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