「いい家」をつくる会 会員コラム

2013年4月11日23時17分

センターダクト換気

 世界保健機関(WHO)は、2000年7月に「健康的な室内空気への権利」というレポートを出した。これに応えるべく設立されたハルトン財団は設立の趣旨をこう述べている。

 <ハルトン財団は、健康的な生活(=Wellbeing)と屋内環境の品質を向上させるために経済的余裕のない人々を援助すべくに2010年に設立された慈善団体です。ハルトン財団は、屋内環境における人々の福祉を促進する非営利団体に対して、毎年助成金として援助を提供します。また、我々は室内の環境データの共有や研究の支援を通じてより良い屋内空気環境に貢献することを使命としています。ハルトン財団は世界中のいかなるところにおいても活動いたします。

 社会における多くの人々は、大半の時間を自宅や職場、学校や乗り物など、室内で過ごしています。それは私たちの人生の90%にも及びます。通常私たちは、呼吸のために新鮮な空気が一日あたり12立方メートルも必要です。そのため、室内の空気質は、人々の健康と安全を守る上での重要な要素となります。身体に危険を及ぼす有害な物質は室内の至る所に存在しており、呼吸器系統の病気、アレルギー反応、そして気道の炎症などのさまざまな疾病の原因となっています。今日、劣悪な室内環境のために毎年160万人もの人々が命を落としており、これは20秒に1人が命を失っていることになります。>

 私が常日頃思っていることは、住む人の幸せを心から願うのであれば「換気」を疎かにする家づくりは絶対にしてはならないということである。
 この信念に基づいて、1993年、いまから20年前に高気密・高断熱の家づくりと取り組んだときから、「室内空気質Indoor Air Quality/IAQ」と真正面から向き合って、日本工業大学の小竿研究室と共同研究を続けてきた。
 そして得た結論と成果が、2008年に開発され、昨日、特許が確定した「センターダクト換気」である。これはまさしく、住む人の健康増進に役立つものと確信している。

 最近になって、大手ハウスメーカーも換気の重要さに気付き始めたようだ。
 4月11日付の「住宅産業新聞」によると、セキスイハイムが「健康補助」仕様である「ドクターズ・エアモデル」を展開するとのこと。
 これは、「医師の確認済み商品」の認定を得ている「快適エアリー」と「空気工房」を標準にし、高性能フィルターと一体型の第一種換気システムで、3層構造のフィルターを組み込んだという。

 「健康補助」とは遠慮した表現である。「健康増進」と言うと、何かと差し障りがあるから「補助」にとどめたのだろうが、「医師の確認済み商品」とはいったいなんだろうか?
 この二つのコピーから、換気に対するあいまいさ、自信の乏しさが窺われる。
 ダクティングとフィルターの維持管理の仕方によっては、「健康補助」はもとより「医師の確認」も何の役にも立たなくなる、という怖さが分かっていないようだ。

 また、パナホームは「エコナビ搭載換気システム」で、省エネで快適な居住環境を創出するという。これにも同じ危惧が付きまとう。「エコナビ」を搭載したからといって何の解決にもなるまい。
 住む人の健康に直結する「換気」を、スマートハウスの延長線上で扱うのは大間違いだ。

 そこにいくと、「センターダクト換気」は、実に合理的であり正直なシステムである。
 住宅展示場と、「いい家」をつくる会会員の「住み心地体感ハウス」で、じっくりと比較検討していただきたい。
                           松井 修三

2013年4月7日22時14分

空気が気持ちいいって、それだけでも幸せ!


 昨夜は、猛烈低気圧の影響を心配してよく眠れなかったが、今日は一転して快晴となった横浜店は、新規のお客様やプランの打ち合わせなどでにぎわった。
 私が対応したお客様がこんなことを言われた。

 「いい家が欲しい」を読んで何よりも驚いたのは、住み心地に重きをおく家造りがあるということでした。住み心地こそが住宅の根源的価値だなんて、それまで考えもしませんでしたから。
 マンションを購入したときはモデルルームを見学して、あぁこんな素敵な生活ができるのかと夫婦で完全に舞い上がってしまい、設備やインテリアなどにばかり気を取られ、換気の方法とそれが住み心地にもたらす影響などはまったく考えもしませんでした。
 でも、今度家を建てるに当たり、こうして家族そろって実際に住み心地を体感できて本当によかったです」。
 奥さんが子供さんの顔を見つめながら、
 「空気が気持ちいいって、それだけでも幸せな感じがしますね。体も心も安らぎを覚えるんです。なんか、帰りたくなくなってしまったわね」と微笑まれた。

 東京事務所での勉強会は、強風のためキャンセルが増え3組になってしまったので私は横浜店で接客を続けた。
                          久保田 紀子

2013年4月2日22時11分

「涼温換気」の省エネ効果

 昨年12月に「新換気」を「涼温換気」になさった埼玉県和光市のOさんは、毎月、住み心地と電気量についての報告をくださる。
 先月も、その両方とも大変満足されていらっしゃるようだ。他のお客様も、Oさんが言われている「涼温換気が、必要な時に、必要とする熱エネルギーを、必要な時間だけ供給出来ること」について、異口同音に喜びを聞かせてくださっている。

 <検針期間中(2/25?3/25)の太陽光(4.6kw)発電量は、好天に恵まれたことによりモニターによると616kWhでした。また、余剰電力の売却量も昼間の時間帯にエアコンを必要としないことから488kWhと、過去最大値を記録しました。

 今年の3月期の電力使用量は、3月に入って急激に暖かくなったこともありますが、前年の使用量と比べて約半分と、著しい省エネを達成することが出来ました。東電が提供する電気使用量グラフに於いても同じ契約内容の世帯の平均使用量と比較しても半分を少し超えた程度の値です。

 涼温換気が、必要な時に、必要とする熱エネルギーを、必要な時間だけ供給出来ることで、3月30日と31日の両日のように冬に逆戻りしたようなお天気になってもクレダの運転と違って柔軟に対応出来るので大変助かります。

 涼温換気は、室内環境の改善はもとより、冬場に於いては著しい省エネ効果をもたらすことが実証されました。>

2013年3月31日22時09分

オークランドホームさんの勉強会


 神奈川県藤沢市のオークランドホームさんの勉強会の講師に招かれた。  
 http://www.aucklandhome.com/
 社長の前地久子さんが会場の前で出迎えてくれ、冷たい霧雨の中を5分ほど掛かる駐車場まで走って先導してくださった。
 その一生懸命な姿に私と久保田さんは感動した。
 この方は、いつお会いしてもお客様の幸せを願うひたむきさにあふれている。「いい家」をつくる会の男性社長さんたちに、一歩たりとも負けていない。
 そして、注文がなくなったらどうしようという危機意識の強さは半端ではない。好調であればあるほど強まるという。
 その共通の意識に奮い立ち、精一杯講師を務めたつもりなのだが、はたしてお客様の反応はいかがだったのか、不安な気持ちで帰途についた。
 途中で久保田さんといつものように反省会を開いた。
 言い過ぎたこと、言い足りなかったこと、態度や表現が適切であったか否か、声の調子は、表情はなどと反省するところはきりがなかった。
 でも、「涼温換気の家」を建てられたお客様は、きっと感謝してくださるに違いない。
 「そうですよ」
 「そうだよね」
 二人の確信は、その点で、今日も一致した。
                           松井 修三

2013年3月25日23時08分

1億円プレゼント!

 過日ご契約をいただいたお客様が嘆かれていた。
 「いま、住宅業界はおかしくありませんか?
 100万円相当の家電製品、サーロインステーキ、太陽光発電、総額1億円などとすさまじいほどのプレゼント合戦が行われています。
 よほど売れ行きが悪いのかと思うと、創業以来最高の利益だというし、いったいどうなっているのでしょう。営業マンに尋ねると利益還元のためなので、今が最高の買い時だそうです」。

 今日ご契約をいただいた世田谷区野沢に建てるKさんは、気になっているハウスメーカーのバス見学会に参加したそうだ。どう見ても3千円はするだろうと思われる豪華な弁当の他に土産までもらった。気が引けたので、営業マンにおたくには頼まないかもしれないがいいのですかと尋ねたところ、「そんなこと気にしないでください。毎回やっていることですから」と事もなげに言われた。
 Kさんご夫妻は、その言葉に不安を感じ、マツミに頼もうという決心が強まったと笑われた。そしてこんなことを言われた。
 「ホームページの作品例を見ますと大きくて立派な家ばかりなので、30坪台の小さな家をお願いするのがためらわれたのです。でも、涼温換気の家になんとしても住みたいと思いましてお願いしたわけです」。

 いま22時40分、外気温は5度を下回ってきた。真冬並みの寒さである。
 しかし、涼温換気の家は寒さ知らずだ。
 マツミハウジングがプレゼントするのは、この暖かさである。
                           松井 修三

2013年3月21日23時07分

「何かが違う!」


 相模原市のK邸の上棟が無事終わった。
 朝の内は少し風が心配されたが午後からは穏やかな上天気となり、Kさんご一家をヒノキの香りがお迎えした。
 「うわーっ、この木の香り、なんとも言えないわ」
 奥さんが目を細めて深呼吸を繰り返された。
 「木造の家って、いいですねー」
 お客様と並んで立って上棟された姿を見上げるとき、私にとって最高に幸せな瞬間である。お客様との間に感動がこだまするのをはっきりと感じることができるからだ。

 昨年11月23日のブログを読み返した。
 奥さんが言われた言葉がとても印象的だった。

 <10時から、相模原市で建築するKさんから「涼温換気の家」のご契約をいただいた。
 Kさんは、契約に至るいきさつを話してくださった。
 実家が全館空調を売りにしている大手ハウスメーカーで建築していたので、そこかMハウスのどちらかに頼もうと迷っていた。そのとき、たまたま新宿「紀伊国屋書店」で手に取ったのが「いい家が欲しい。」だった。
 こういう類の本は、はなから信じてはダメと警戒しつつ読んでみたのだが、構造・断熱・換気・冷暖房の方法で「住み心地」が大きく左右されるという話になるほどと思い、奥さんにも読むように勧めた。
 奥さんは、「建ててから後悔するのは嫌だから、とにかく体感に行ってみましようか」と軽い気持で夏の盛りに横浜体感ハウスに訪れた。
 玄関に一歩入った瞬間に奥さんは感じたそうだ。
 「何かが違う」と。その感じは言葉ではうまく言い表せないけれど、とにかくそれまで住宅展示場のどこのメーカーでも、また、実家でも感じたことのないものだったという。
 「あたたかさというのか、やさしさというのか、いまでも的確に表現できないのですが、私にとって、なんとも言えなくいい感じだったのです」。
 ご主人は、奥さんの感性を大切にしようと、2社を断ることにした。
 「紀伊国屋書店へ行ったのも、松井さんの本を手に取ったのも、こうして契約できたこともすべてはご縁があってのことだと思います」と言われた。
 帰り際に奥さんが、「スマートハウスとか、耐震性能だとか、各社が競い合って勧めてくださることよりも、自分たちが年をとったときに何よりもありがたく感じるのは、やはり住み心地のいい家で暮らしてきたという満足感だと思います」と言われた。
 ご主人も大きく頷かれていた。>
                           松井 修三

2013年3月18日23時04分

PM2.5で換気を止めるは正しいか?

 マツミハウジングでは、「ソーラーサーキットの家」にお住いのお客様へこのようなお知らせをしている。

 <連日、マスコミで花粉・黄砂・PM2.5に関する注意が報じられています。そこで、壁にある換気の吸入口に用いるフィルター及び床下ダンパーについてお知らせします。
 住友スリーエム社が発売している「フィルタレット・ハイグレード」(商品番号:ACFH?38)価格/1袋1000円前後」という製品は、花粉・黄砂・PM2.5も捕集できるとのことです。

 マスコミの報道では、PM2.5が安全基準値を超えた場合は換気を止めるようにと警告していますが、このフィルターを適切に用いるならば止めなくても心配ないと思われます。運転モードを「弱」にしての連続運転をお勧めします。

 なお、「床下ダンパー」ですが、近年の大気汚染の状況から判断して、一年中閉じたままにし、夏はエアコンを適宜使用することをお勧めします。>

 「ソーラーサーキットの家」の場合、第三種換気、つまり壁に設けた穴から外気を吸い込む方式なので、何らかの防御が求められる。
 このようなことを言うと、だから機械換気はやらないほうがよいという意見が出てくる。
 そのようなことをいう人たちは、換気を止めてしまうと時間の経過とともに室内空気質が悪化し、住む人の健康と家そのものの健康にも悪影響を及ぼすという事実を知らないのだ。
 無垢の木と漆喰を用いれば機械換気は不要だなどという意見は、非科学的で無責任極まるものだ。
 自然換気の家では、今日のような強風が吹けば、PM2.5、黄砂、花粉、そして大量の土埃が情け容赦もなく侵入してくる。
 大手ハウスメーカーがお勧めの「風の抜ける家」などを建てたら、後悔するのは間違いなかろう。
 「ソーラーサーキットの家」は、「通気」をやめて一年中「換気」を主にするなら、さらに住み心地が向上するのは請け合いである。
                           松井 修三

過去のコラム

page top