「いい家」をつくる会 会員コラム

2013年9月29日21時39分

20代から80代の人にまで読まれる本

 今日ご契約をいただいたSさんの奥さんは29歳。
 契約が終わってこんな会話をした。
 「これで3代にわたってマツミさんに家づくりをお願いすることになりました。
 最初は20年前に両親が、それから5年後に祖母が、そして今日私たちが。私たちは『いい家三部作』を読ませていただき、マツミの家がその後すごい進化をしていることを知り、ますます建てていただきたくなりました。

 両親が社員さんと打ち合わせをしているときに、当時9才の私は傍らでお菓子を食べながら見ていたのを覚えています。祖母は、私が初孫だったのでとても可愛がってくれました。94歳で2年前に他界しましたが、あの家は、いまも母の弟が住んでいます」

 「おばあちゃんの家には、お引き渡してからも何回かお邪魔しました。あなたのお母さんのことはさっぱりして気立てのよい子だと自慢されていましたが、弟さんのことは身勝手だといつも嘆かれていました。なんていったって、物理学の研究者としては世界的に有名な方ですから、家では気難しいところがおありなのでしょうね」
 「そうなんですよ。おばあちゃんは、よく私にも愚痴っていました」

 「おばあちゃんは言っていませんでしたか?いい人と結婚したって」
 すると、ご主人がうれしそうに思い出を語られた。
 「お会いしたのは亡くなられる数か月前でした。ベッドに横たわられて、妻のウエディングドレス姿をご覧にいれると、にっこりほほ笑まれ拍手をしてくださいました」
 「赤ちゃんが誕生すると、4代にわたってマツミの家に住まわれることになるのですね。おばあちゃんに、ありがとうございますと伝えてください」
 私は、そう言ったとたんに胸が熱くなり涙腺が緩んてしまい、あわててトイレに走った。

 勉強会には、70代から80代になられる三姉妹の方々が参加された。今は別々に住んでいるのだが、「いい家三部作」を読まれて、みんなで「涼温換気の家」に住むことにしたとのこと。
 お一人の方が言われた。
 「私は目が見えるうちにマツミさんの家に住みたいのです。だんだんと悪化しているものですから来年中にはぜひとも住みたいのです」と。
 私は、全力を尽くしますとお答えした。

 「いい家三部作」は、20代から80代の人にまで読まれている。本当にありがたいことである。

                          松井 修三

2013年9月28日08時37分

心も空も日本晴れ


 昨日、横浜体感ハウスでは、日除けのためにシャッターを半分下げた左側の部屋で、K邸のご契約をいただいた。
 Kさんから、「松井さんは神奈川県立厚木高校の出なんですよね」と突然聞かれて驚いた。
 「えっ、どうしてご存じなのですか?」
 「妻は、後輩です」
 「ほーっ、それはご縁ですね。なぜ私が先輩だと?」
 「松井さんのブログを、最初からずーっと読ませていただいているからです。ところがお止めになるようなことが書かれていましたから、とても残念に思っていました。
 私たち夫婦は、『いい家がほしい』と出会った時から松井ファンになり、ブログを最初から楽しみに読ませていただいてきたものですから」
 「最初と言いますと、7年も前からですか?」
 「はい。そうです」
 「うわーっ、これはプレッシャーを感じますね」
 私は、思わず正直に心の内をさらけ出した。
 それとともに、うれしくもあった。
 契約が無事終わって、お見送りのために外に出た。
 みんなが一斉に空を見上げて、「素晴らしいお天気ですね」と叫んだ。
 「心も空も本当の日本晴れですね」
 私をはじめ全員で、Kさんご夫妻の車が見えなくなるまで笑顔でお見送りをした。

 今日は午前中に小平市上水本町でU邸のお引き渡しがあった。
 「女一人で家を建てるとなると、周りではいろいろと心配する人がいましたが、私はマツミさんを全面的に信頼してすべてをお任せしてきました。あなたは度胸がいいという人もいましたが、その結果が予想以上の素晴らしい家となり、本当に感謝しています」、Uさんの笑顔で、今日も私の心は日本晴れとなった。
 Uさんは宗教画を観る旅をよくされるそうだ。ヨーロッパ各地の美術館の有名な作品について、お引き渡しをそっちのけで話が弾んだ。

 午後には西東京で建築予定のO・K邸の契約があった。
 お母さんだけが本を読まれ、勉強会に参加された。そのような場合は、たいがいが同居する若夫婦の大手志向に同調してしまいがちだ。
 そこで若夫婦にマツミに決定したいきさつを聞いてみた。ご主人が言われるには、「最初は、我々が好きなところで建てればいいと母は言っていたので、住宅展示場を見て歩きHハウスにほとんど決めかけていたのです。
 ところが、突然母が、マツミがいいと言い出したのです。今日勉強会に行ってきて、空気の大切さ、つまり換気の大切さを学んできた。孫のためには空気を大切にする家づくりを提唱しているマツミが一番だと。

 子供にとっていい家だと言われると、関心を惹かれますよね。そういえばHハウスをはじめ住宅展示場ではそんな提案をするところはどこもなかったのを思い出したんです。母の説得力がすごかったこともありますが、それで私たちもマツミさんにお願いすることにしたのです」。
 ご主人の傍らで2歳になる夏凜ちゃんを抱っこしている奥さんが大きく頷かれた。
 私は言った。
 「かりんちゃんは今日の契約を記憶の中に留めておくことはできないでしょう。でも、遠い将来、お母さんと同じ年ぐらいなった時に、おばあちゃんと両親はなんていい家を建ててくれたのだろうときっと感謝されますよ」と。
                          松井 修三

2013年9月26日23時35分

若く見られたい!

 イギリス在住の友人からメールをもらった。
 一昨年久保田さんと訪問した建築家リチャード・ホークス氏とのやり取りが記されていた。

 <昨日は、ゼロカーボンハウスの設計事務所 Hawkes Architecture を訪問し、Richard Hawkes氏にお会いしました。こちらでも、開口一番、「Mr Matsuiはお元気ですか?」と聞かれ、「元気ですよ!今年は都合で来れなかったが、来年の夏には来英すると思いますよ」と、こちらも伝えておきました。その後、会話の中で、彼が「Mr Matsuiはお歳はいくつぐらいですか?」と聞かれたので、「いくつに見えますか?」と聞き返したら、「僕らは、日本人や中国人は見分けるのがむつかしく、ましてや年齢は判りにくいが、多分mid 50 to early 60(50歳半ばか、行っても60歳初)ではないですか?」と言われ、私が「Mr Matsuiは、確か74歳だと思うよ」と言ったら、彼は正に椅子からコケ落ちんばかりの驚きようでした。
 そして、「信じられない!きっと何かシークレットがあるはずなので、今度お会いしたら是非それを聞きたい」と言っていました。ちなみに彼は39歳で、私の息子と同年代です。>

 いやー、これは困った。
 脳梗塞になる以前は、10歳は若く見えるだろうとうぬぼれていた。それが、最近は、年相応に見える。来年訪問したら、リチャードさんに誇るべき秘密がなくなってしまいそうだ。
 ある調査によると、「何歳に見られたいか」との質問に対して、60歳以上の24%が、マイナス6から9歳」と回答したという。とくに70歳代にその願望が強かったそうだ。しかも「シニア」と呼ばれたくない。だから「シニア割引」は使わない人も多いという。
 しかし待てよ。そんなみみっちい思いにとらわれるのは止めよう。
 サミュエル・ウルマンの詩を思い出さなくては。

 青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。
若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、安易(やすき)に就こうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない。
人間は年齢(とし)を重ねた時老いるのではない。理想をなくしたとき老いるのである。
歳月は人間の皮膚に皺を刻むが、情熱を失う時に精神はしぼむ。

悩みや疑い・不安や恐怖・失望、これらのものこそ若さを消滅させ、雲ひとつない空のような心をだいなしにしてしまう元凶である。

七十歳になろうと十六歳であろうと人は、驚きへの憧憬・夜空に輝く星座の煌きにも似た事象や思想に対する敬愛・何かに挑戦する心・子供のような探究心・人生の喜びとそれに対する興味を変わらず胸に抱くことができる。

人は信念とともに若く、疑惑とともに老いる。
自信とともに若くあり、恐怖とともに老いる。
希望ある限り若く、失望とともに老い朽ちる。

 自然や神仏や他者から、美しさや喜び・勇気や力などを感じ取ることができる限り、その人は若いのだ。
 感性を失い、心が皮肉に被われ、嘆きや悲しみに閉ざされる時、人間は真に老いるのである。
 そのような人は神のあわれみを乞うしかない

 私は「いい家」を造りたい。一人でも多くの人に、最高の住み心地を体感していただきたい。この情熱こそが、リチャードさんに誇れる秘密なのだ。
                          松井 修三

2013年9月23日23時30分

付加価値という夢への投資


 このところ消費増税前の駆け込みもあってか、毎日のようにご契約をいただいている。今日は、横浜で午前と午後に2件のご契約があった。
 午前中に契約されたIさんは、奥様と息子さんの前でこんな話をされた。
 「私は何のために家を建て替えるのだろうかと一時悩んだ時期がありました。いい家三部作を読んで、家には住み心地という大切な付加価値があるということを知りました。そうなると、へーベルハウスが一番良いと思っていたことに疑問が湧き、次にスウェーデンハウスの営業マンの話にも疑問を覚え、建てるならマツミハウジングだと決めました。
 住み心地という付加価値は、デザインやインテリアなどよりもはるかに大切にすべき一つの夢だと思います。その夢に投資する、それこそが私の家づくりだと分かった時から、悩みはすべて消し飛んでしまいました。どうぞよろしくお願いします」。
 傍らで奥さんが大きく頷かれ、息子さんは笑顔で父親の話に耳を傾けていた。

 午後から契約されたYさんは、どのような点でマツミを選ばれたか、その理由をこう語られた。
 「何よりも空気がきれいで安心して暮らせるという点です。それと、老後頼れる一番確かな家にしたいと思いました」とのこと。そして続けて言われた。
 「すべてはマツミさんを信頼してお任せしますから、ぜひとも空気のきれいな住み心地のいい家を造ってください」と。

 昨日契約されたSさんは<契約書にサインされるときにボールペンを取り出し、いとおしそうに眺めてからサインされた。私は、そのしぐさに興味をひかれ質問した。
 「そのメーカーはどこのものですか?」
 Sさんは、「これはカランダッシュです」と答えられた。
 社長がスマホで即座に検索して見せてくれた。
 「25年ほど前にこのボールペンの使い心地のよさを人づてに聞いて、スイスに行く人がいたので買ってきてもらいました。それ以来ずっと使い続けています。
 いいものはお値段も高いですが年々愛着が深まる一方です。マツミさんの家もきっとそうなのでしょうね」
 私は自信を持って答えた。
 「そのとおりです。30年後にも、きっと、マツミの家を建ててよかったと思っていただけますよ」と。
 傍らでお父さんの秘書役をされていた娘さんが、とてもチャーミングな笑顔で「期待しています」と言われた。
                          松井 修三

2013年9月21日23時27分

ブログは命がけか?

 香川県のライフスタイル(http://l-style.jp/)の社長である世俵さんからのメールをご紹介したい。
 <毎日、日中の寒暖差が激しいですが、お体の調子いかがでございますか?
 おかげさまで「涼温換気の家」のプランニング、ご契約、現場回りと毎日忙しくさせていただいております。

 先日9日のブログの件にですが、日頃松井代表から、ホームページ及びブログの大切さを言われていながら、ホームページは新しくしたもののブログは数か月に1度程しか書いていないのが実情です。

 私は、自分の思いを文章にするのが苦手です。仕事に追われているので仕方ないと自分なりに言いわけしていたのが正直なところです。
 今回のブログの是非について代表が書かれる前、先週ですがOBのお客様のところにお伺いしたときにこんなことを言われました。
 「ホームページは見やすくなったけど、楽しみにしているブログはいっこうに書いてくれないなー」と。

 それを聞いたときに、ブログは新しいお客様に発信するためだけでなく、OBのお客様も会社や私の動向を気にしてくださっているのだと気付かされました。
 他の会員さんの意見も拝見させてもらい、自分なりに考えた結果、私は続けていこうと決心しました。代表のように書くことはとてもできませんし、参考になるような内容でないかもしれませんが、自分のペースで続けてOBのお客様、これからお客さんになってくださるであろう方々に発信していきます。

 ○信ずるとおりになるのが人生!
 ○運命は自分の言葉と行動で決まる!
 ○どんな場合であっても消極的な言語表現をしない!
 以前、セミナーの時に代表が言われた言葉を机の前に貼って、毎日声に出してから現場に出かけています。
 とにかく消極的な表現をしないように心がけ、積極的にブログと向かい合っていこうと決意しました。

 松井さんのブログは必ず拝読させていただいております。
 仕事に対する考えや姿勢、お客様の対応など、たくさん勉強させていただいています。これからもお体に差し障りない範囲で、できるだけいろいろなこと発信していただきたいです。>

 このようなメールをいただくと、がんばらなくてはと思う。実は、この「がんばらなくては」という思いこそがプレッシャーとなり、ストレスとなる。
 会員ではないが、ある工務店主は毎日のようにその日食べたおいしそうな料理の写真を載せている。聞くところによると、その人は痛風で悩んでいるという。こうなると、工務店主にとってブログは命がけだ。
 ところで、大手ハウスメーカーの社長さんは書いているのだろうか?

 松下幸之助さんの「道をひらく」(PHP)から学んだ今日の一言。
 「敵に教えられる」

 <己が正しいと思いこめば、それに異を唱える人は万事正しくないことになる。己が正義で、相手は不正義なのである。いわば敵なのである。だから憎くなる。倒したくなる。絶滅したくなる。
 人間の情として、これもまたやむを得ないかもしれないけれど、われわれは、わがさまたげとばかり思いこんでいるその相手からも、実はいろいろの益を得ているのである。
 相手がこうするから、自分はこうしよう、こうやってくるなら、こう対抗しようと、あれこれ知恵をしぼって考える。そしてしだいに進歩する。自分が自分で考えているようだけれど、実は相手に教えられているのである。相手の刺激で、わが知恵をしぼっているのである。敵に教えられるとでもいうのであろうか。
 倒すだけが能ではない。敵がなければ教えもない。従って進歩もない。だからむしろその対立は対立のままにみとめて、たがいに教え教えられつつ、進歩向上する道を求めたいのである。つまり対立しつつ調和する道を求めたいのである。
 それが自然の理というものである。共存の理というものである。そしてそれが繁栄の理なのである。>
                          松井 修三

2013年9月18日22時25分

46歳カズが睡眠にこだわる理由


「46歳カズが睡眠にこだわる理由」
 こんなタイトルをネットで見つけた。
 私は、マイベッド以外のところではなかなか寝付かれないタイプだけに、それと46歳の若さで睡眠にこだわる理由を知りたくなって記事を読んだ。
 なあーんだ、寝具メーカー・西川のマット「エアー」の宣伝だった。

 私は1年ほど前から、それ以上に効果が確かだとされている西川リビングの「ボディーピロー」というマットを使用している。実際に店で寝て、体感してからでないと売らないそうだ。枕よりももっとマットにこだわるべきだというコンセプトで開発されたので、そのようなネーミングになったという。
 マットにこだわった理由は、当時カズと同様に腰痛と首の痛みに悩んでいた。値段を聞いてびっくりしたが、健康への投資と思えば安いものだと思って購入を決めた。もちろん、オーダー枕も一緒に。
 一週間ほどすると、首の痛みを感じなくなった。腰痛も軽くなったように感じた。これは素晴らしいと、女房にも購入した。

 しかし、最近また腰痛がぶり返している。かかりつけの医師は、「年ですよ。みんな、腰の骨の間にあるクッションがすり減ってしまうのです」と解説してくださった。
 血圧の薬を出してくれる内科医は、記録した手帳をチェックしながら言われたことがある。
 「松井さん、すべての病気の引き金になるのはストレスです。血圧が上がるようなことは控えることです。インターネットを夜遅くまでやる人はたいがい高めです。ブログはときたま私も拝見していますが、これは血圧が上がるだろうなと思うような日がありますよ」と笑われた。

 たしかに、今夜中にアップしなくてはとあせった後で測ると、30ぐらい数値が上がってしまうときがある。腰痛を我慢しつつも、お客様が喜ばれ、社員もつつがなく張り切っていて、仕事が順調、女房もご機嫌、ブログも早めに書き上がった夜は気分が爽快で血圧は正常だ。

 ネットで関連する記事を読み進めた。
 するとこんな記事が目に入った。
 <その1>
 睡眠の恩恵を十分に受けるには、日常からカラダとココロをゆるめる時間を意識的につくり、自律神経のバランスを取ることがとても大切。自律神経には、細胞・臓器を興奮・緊張させ、心身をアクティブにさせる「交感神経」と、細胞・臓器をリラックスさせ、心身をゆるめる「副交感神経」の2種類がありますが、私たちは毎日、圧倒的に「交感神経優位」の生活をしています。そして、交感神経は大きく上がったり下がったりする一方、副交感神経は生命活動の恒常維持と関係しているので、大きくアップダウンするものではありません。ですので、自律神経のバランスを取り、熟眠感を得られるカラダになるには、緊張&戦闘モードの日常生活の中で意識的に交感神経をダウンさせ、「リラックスモード=副交感神経を高める工夫」をすることが大切なのです。
 <その2>
 メールチェックを頻繁にすることで、人はかなりのストレスを受けていることがある研究で分かっています。メールを他の人の2倍のペースでチェックする人の心拍数は、「かなり興奮した状態」で、交感神経が上がりっぱなし状態。その研究の過程で、メールチェックを5日間しなかった人は穏やかな心拍数に変化したそうです。仕事メールもプライベートメールも、1日にチェックする回数と時間を決めて、メールに振り回されない生活を心がけましょう。もちろん、寝る直前にはメールやネットは慎みましょう。

 そんなことで、ここ数日ブログを休んでいた。
 今日、「いい家」をつくる会の会員から久保田さんのところに電話があったとのこと。
 「このところ、ブログが入らないが松井さんに何かあったのか?」と。
 心配してくれるのはありがたいが、それではプレッシャーをかけられたも同じである。
 明日ご紹介するが、香川県のライフスタイルの社長・世俵さんからもありがたいプレッシャーをいただいている。

 松下幸之助さんの「今日の一言」
 「虫のいいこと
 人間はとかく虫のいいことを考えがちで、雨が降っても自分だけはぬれないようなことを、日常平気で考えている場合が多い。別に虫のいいことを考えるのがいけないというのではないが、虫のいいことを考えるためには、それ相応の心がまえが必要なのである。
 雨が降ったらだれでもぬれる。これが自然の理である。しかし傘をさせばぬれないでもおられる。これは自然の理に順応した姿である。素直な姿である。
 だから、自然の理をよく見きわめて、これに順応する心がまえを持ったうえならば、どんなに虫のいいことを考えても構わないけれど、傘も持たないで自分だけはぬれないような虫のいいことを考えているならば、やがてどこかでつまずく。つまずいてもかまわないというのなら何も言うことはないけれど、人はとかく、つまずいたその原因を、他人に押し付けて自分も他人も不愉快になる場合が多いから、やはり虫のいいことは、なるべく考えないほうがいい。
 おたがいに忙しい。忙しいけれど、ときには静かに、自分の言動を自然の理に照らして、はたして虫のいいことを考えていないかどうかを反省してみたいものである。
                          松井 修三

2013年9月13日22時23分

「縁あって・・・」


 松下幸之助の「道をひらく」を、毎日一話、ゆっくりと三回繰り返して音読している。
今日の一話。

「縁あって・・・」

 おたがいに、縁あってこの世に生まれてきた。そして、縁あっていろいろと人とのつながりを持っている。
 縁あって・・・何だか古めかしいことばのようだけど、そこにはまた一つの味わいがひそんでいるように思える。
 人と人とのつながりというものは、とかく人間の意志でできたと思いやすいもので、だからまたこのつながりは、じぶんひとりの考えで、いつでも絶てるかのように無造作に考えやすい。
 だがほんとうはそうではない。
 人と人とのつながりには、実は人間のいわゆる個人的な意志や希望を越えた、一つの深い縁の力が働いているのである。男女の縁もまた同じ。
 そうすれば、おたがいにこの世における人と人とのつながりを、もうすこし大事にしてみたい。もうすこしありがたく考えたい。不平や不満で心を暗くする前に、縁のあったことを謙虚に喜びあい、その喜びの心で、誠意と熱意をもって、おたがいのつながりをさらに強めてゆきたい。
 そこから、暗黒をも光明に変えるぐらいの、力強い働きがうまれてくるであろう。
                          松井 修三

2013年9月11日22時22分

受注がどんどん増えているのに・・・


(小金井公園にて)

 今日も、会員さんからこんなメールをいただいた。
 <9月9日「ブログを止めてはいかがなものか?」に対する私見です。
 工務店主は、みな家づくりに強い信念と情熱を持っています。それらを積極的にお客様をはじめ大工、職人、関係者に知ってもらうのは大事です。そのためにはブログは打ってつけの方法なのだと思います。
 会員のところにお客様は、ホームページii‐ie.comから入って来られる方が多いはずです。それぞれの地域のこれぞと思う会員のところをクリックすると、私の店のようにいつ入ってもブログが更新されていないでは、店主不在の印象となり、皆様の足を引っ張ることにもなりかねません。
 我々は「涼温換気の家」という日本で、いや世界で一番住み心地の良い家づくりに携わっています。そして、受注がどんどん増えているのですから、このときにこそブログを書いて、この素晴らしい「涼温換気の家」をもっとたくさんのお客様に知っていただけるようにしたいものです。
 しかし、書けないのです。相談された会員さんの悩みは、「女房や社員にいくらハッパを掛けてもどうにもならない。どうしても続かない。このストレスを分かっていただけるだろうか。何かいい手立てはないものだろうか?」と深刻のようですが、私も同じです。
 私は文章を書くのは苦手で、その意識を持つとなおさら書けなくなってしまいます。ブログは「上手下手に関係なく、思ったこと、感じたことを率直に書くのがよい」と代表は言われますがそれが実に難しいのです。専門紙などでは、ブログを書けないと工務店は生き残れないようなことが書いてありますが、近々、ブログコーナーを閉じる予定です。だからといって、会員として劣るとは思っていません。だれにも負けない「いい家」を造り続けていきます。どうかお察しください。>

 一方、新潟県の平澤建築事務所の平澤政利社長さんは、そのブログで「書くべきだ」と主張されている。http://tanoshiiie.blog25.fc2.com/

2013年9月10日22時20分

ある意見

 昨日のブログに対して、 会員の方からいろいろな意見が寄せられている。
 その一つをご紹介したい。
 <昨日のブログを拝見しました。自分勝手なおかしな意見だと思います。
 会長は、ソーラーサーキットの時代にも、ブログで会員の受注増と技術の向上を図られました。
 そしていまは、「涼温換気」という新たな工法の誕生とその住み心地のすばらしさを情熱的に書かれています。
 そのおかげで、「涼温換気の家」に関心を持たれるお客様が急増しつつあります。

 だからといって、文章が苦手である会員さんは、会長のブログの今後について心配するのではなく、まずは自分のブログを書く努力をすべきではないでしょうか。
 失礼ながら、会長の真似でもいいと思います。

 会長は、一貫してこれからの時代に建てるのは「涼温換気の家」が一番いいと主張されています。しかも、ソーラーサーキットの家に対しても心配りを怠っていません。

 昨日の会員さんのご意見は、自分が寄って立つ足元を見ない自分勝手な意見です。
  私は、会長にブログを可能な限り続けていただきたいと思います。まさに灯台の灯りのように、これからの家づくりの方向を指し示しているのですから。
 我々会員だけではなく、お客様にとっても必要な灯りです。>
                          松井 修三

2013年9月9日22時18分

ブログを止めてはいかがなものか?

 「いい家」をつくる会のある会員さんからこんな趣旨の電話をいただいた。この方は、思ったことを歯に衣を着せずズバッと言われる性格だ。
 「涼温換気の家」は本当にすばらしい。
 実際に住まわれた方々の評価も申し分ない。
 わが社としては、この家づくりに携われることを誇りに思っている。

 ところでブログのことで相談したいことがある。
 気を悪くしないで聞いて欲しい。事務局に聞いてみたら、松井さんのブログは、毎日のアクセス数が多い日だと2千を超え、平均で800前後もあるという。私もそうだが、うちのお客様の中にも楽しみに読んでいる人が多い。つまり、松井さんのブログは会員にとってもありがたいものだということだ。

 それだけに心配なことがある。
 私は、文章を書くのが苦手なので書いたことがないが、松井さんはいつまで書くおつもりか?

 会社の方は、息子さんがだいぶ前に引き継がれて順調のようだが、松井さんに万一のことがあったとき、社長さんがブログを引き継いでくれるのか?
 社長さんでなく久保田さんでもいいのだが。

 会員さんの中には、私と同様にブログが苦手で毎日四苦八苦して悶えている人もいるようだ。だいだい、みんな随筆家ではなく工務店のオヤジなのだから、苦手で当り前だと思う。
 でも、松井さんは書ける。ここに問題がある。ブログを書かないところは開店休業の人気のない工務店という印象になってはいないだろうか?
 我々は、いい家を造ろうと思い、住む人の幸せを心から願って、日々精一杯頑張っているのだから、ブログで差別されるかと思うといたたまれなくなる。
 私は、マツミハウジングに追いつき、追い越す家造りをしていると自負しているが、ブログでは逆立ちしても敵わない。女房や社員にいくらハッパを掛けてもどうにもならない。どうしても続かないのだ。
 このストレスを分かっていただけるだろうか。何かいい手立てはないものだろうか?」。

 私も、書くのは得意な方では決してない。10行書くのに2時間ぐらいかかる日もざらにある。公開してから、冷や汗をかく日もある。今日は○○をした風の日誌は書きたくないが、それしか書けない日もある。やむなく、愛犬に手伝ってもらう日もある。
 寝床でアイパッドで再読し、誤字に気付いて書斎のパソコンをあわてて立ち上げる日もある。我ながらいい文だ、などと鼻歌が出る日はめったにない。

 電話の声は地方弁丸出しで暖か味にあふれていたが、言っている内容には考えさせられた。
 そこで、久保田さんに私が書けなくなったら引き継いでもらえるか相談してみた。
 久保田さんは笑いながらこう答えた。
 「私にはとても無理です。松井さんの書くご苦労をよく知っているだけに、そんな大役をお引き受けすることはできません」
 そして、しばらく沈黙した後で、
 「いいご意見をいただいたのではないでしょうか。この際、松井さんもお止めになられて、お体の管理に徹底されてはいかがですか。それとも、書くのは月に三日程度にされてはいかがですか?その内の一日程度でしたら、お手伝いを約束します」と言われた。

 6年前にブログを書くように勧めてくれたのは久保田さんだった。それから私は、会員さんにもブログを書くように勧め続けてきた。それが、たいへんなストレスになっている人もいたことを知らされた。

 「いいんですよ。書かなくても、書けなくても。住む人の幸せを心から願い、正直に『いい家』を造ることこそが我々の使命なのですから。
 それを誇ってください。私も遅かれ早かれいずれ書けなくなる日が必ず来ます。そのときは、松井修三のブログは終わりますが、『いい家が欲しい』というお客様の願いは永遠に続くはずです。会員さんはその願いに応えることこそが大事なのであってブログではありません。
 ですから、ご家族や社員さんにブログを書けなどと強要しないでください」
 私は、会員さんにそのようにお答えした。
 「代表にそのように言ってもらえると、気が楽になりました」
 声の調子で、会員さんの笑顔が見えるようだった。
                          松井 修三

2013年9月8日23時16分

ご縁と絆

 2020年オリンピック東京開催決定のこの日、東京都八王子市のG邸のご契約をいただいた。
 ご主人が言われた。
 「松井さんとは、ほとんど同じ年です。これまで、大手ハウスメーカーさんをいろいろと検討してきましたが、女房が『いい家三部作』を読みまして、とくに久保田さんの本が気に入ったようで、この家に住みたいと言い出したのです。
 予算が他社さんより掛かりますから、私としては大変な思いだったのですが、女房がどうしても住みたいと言うものですから、決断したわけです。
 大手さんにも、いろいろすばらしい点がありましたよ。
 一つアドバイスさせてもらっていいでしょうか?」
 私は、マツミより優れている点をぜひ教えていただきたいと身を乗り出した。

 ご主人は、いたずらっぽい笑顔で言われた。
 「松井さんは夫婦別寝を勧めていますね。もうそろそろ、それはお止めになってご一緒に寝られたらいかがですか。何かあった時に、お互いに助かると思うのですがね」と。
 私は想像外のアドバイスに思わず吹き出してしまった。
 そして、考えた。
 「確かにそのとおりかもしれない。しかし、待てよ。仮に女房が受けいれてくれたとしても、愛犬\"なな\"はとても承知してくれないだろう。強引に実行しようとすると、領有権の侵害をたてに食いつかれるかもしれない。とても無理そうだ」。
 私は、ご主人にアドバイスはありがたいけれど、こういう事情で無理がありそうですと答えた。

 G邸のお庭は広くて、庭木の手入れが見事なまでに行き届いている。
 奥さんに、そのご苦労を聞いてみた。
 「いいえ、私は大変なことは特別ありません。いい庭師がいてくれますので」と奥さんは、涼やかに答えられた。
 その庭師は、ご主人のことだった。傍らの娘さんが、父親が脚立に乗って剪定する姿を見ていると心配でならないので、もう止めにしてちょうだいと言われた。
 その表情には、心底から父親を心配する優しさが溢れていた。
 私は息子しかいないので、そのような娘の表情をすごく羨ましく感じた。

 ご主人が話を変えられた。
 「涼温換気の家になったのは1年前ですよね。いいときに家を建てる決断ができたと思っています。もう何年か早くに決断していたら、この家と縁がなかったでしょうから」。
 私は、昨日、久保田さんからのメールを思い出した。

 <H邸の地鎮祭が無事終わりました。
 祭事を執り行ってくださったのは、天満神社の宮司さんです。
 祭事の終盤、お神酒で乾杯をするときに、地鎮祭を行う意味とお神酒をこの場でいただく意味を話してくださいました。
 「ご神縁にてこの場に集うことのできた皆さんが、お神酒をいただくことで、ご神徳をいただいて、さらに皆様同士の絆を深めていただくのです」と。
 「乾杯」と元気に唱和した瞬間に、私はお客様との絆を深めるという言葉に共感を覚え、H様ご家族とマツミがひとつになった気がしました。>

 マツミは、本当にいいご縁をいただいている。
 2020年には、東京オリンピックをお客様と共々楽しめるように、精一杯ご縁と絆を大切にした家造りに励もう。
                          松井 修三

2013年9月7日23時14分

猛暑を忘れさせてくれた「センターダクトエアコン」

 マツミの家に住まわれていて、今年「センターダクトエアコン」を採用された家が6軒ある。全体の1%にも満たないが、思っていた以上に皆様の評価がすこぶる良い。

 個別エアコンと向き合わず、小屋裏に設置した1台のダクト用エアコンだけで家中が涼しくなるという提案に興味を持たれ、相応の投資をされたのである。
 もし、思ったよりも涼しくならないとしたらがっかりするし、当然文句を言いたくなるに違いない。

 6件の中には、歯に衣を着せず率直に意見をおっしゃるご主人が3人いらした。
 その方々は、多少なりとも不満足であったら必ず言ってくださる人ばかりである。
 それが、今のところどなたからもないどころか、みなさんが褒めてくださっている。
 「快適だ!」
 「涼しい!」
 「家中の空気の感じが実に気持ち良くなった!」と。

 「こんな素晴らしいものを、なぜもっとPRしないのだ?」と、おっしゃる方もいる。
 大手ハウスメーカーが建築中の現場を見かけると、私もつくづくそう思う。しかし、その前にやるべきことがある。
 それは、もっと経験を積み重ね、ダクティングに習熟しなければならない。

 スマートハウスや、デザイン、インテリアについて語る設計士や造り手は多いが、ダクティングの大切さについて語る人はほとんどいない。「ビフォア・アフター」などではまったくだ。

 人体に例えるなら、センターダクトは動脈である。排気ダクトは静脈になる。外気浄化装置は肺である。第一種全熱交換型換気装置が心臓で、浄化した外気を動脈に送り込む。心臓が老化したり、寿命を迎えたら新品に交換することができる。センターダクトという動脈には、人間のように老化や硬化や血栓の心配はほとんどない。排気のダクトにはやや心配があるが掃除が可能であるし交換もできる。外気浄化装置は、住む人が自分の肺をイメージしながら、フィルターの交換をするとよい。
 これらの部位と役割とは、健康維持・増進のためには必須のものばかりなのだから、真っ先に検討し、比較しなければならない。
 太陽光発電・蓄電池・HEMS、デザイン、インテリアなどはその後から行うものだ。

 にもかかわらず、大手ハウスメーカーは、それらだけを備えたに過ぎない「スマートハウス」に住むことがいいと言っている。マスコミがそれに無批判に追随しているのだが、これでは医療費の増大は不可避である。国は、そのような家の販売を促進したり、助成する補助金制度を速やかに止めるべきだ。
子や孫のために、また国家のためにも健康増進に役立つ家を建てよう!
                          松井 修三

2013年9月5日23時12分

東京オリンピックに思う


(「The City」に建つ有名なロイズビル。リチャード・ロジャースの作品)
 昨年9月にロンドンへ旅をした最終日、フライトまでの残り時間で、タクシーをチャーターして走り回ったのが金融街として名高い「The City」だった。
 ロンドンオリンピックがもたらした好景気のおかげで、これからも観光客を呼べるようなおもしろいビルがどんどん建つと運転手は自慢していた。

 昨日のテレビで、そのビルの一つがとんでもない迷惑をもたらしていると報道された。
 「20 Fenchurch Street」だ。通称「トランシーバー」と呼ばれている。
 建物に施された全体の窓が凹形になり、それが日光を反射させ、建物反対側に駐車したジャガーのサイドミラーや車体を溶かしたという。また他の店舗では、入り口付近の絨毯を焦がしたなどと様々な迷惑が伝えられている。

 造る側は、その凹みを時代の先を行くカーブなのだと誇っているそうだ。
 よりスマートで、時代をリードしているデザインなのだと。ネットニュースによれば、類似した問題が3年前にもラスベガスに同じ設計者によって新築されたホテルであったという。ユーモア精神旺盛なロンドン市民は、この迷惑ビルに「焦がすトランシーバー」とあだ名を与えたとのこと。
 きっとタクシーの運転手は、迷惑ビルのおかげで収入が増えるようになっているのかもしれない。

 さて、2020年東京オリンピック招致の結果発表はいかに?である。
 1964年に東京オリンピックが開催されたとき私は4歳だった。何も記憶がない。
 アルバムの中のモノクロ写真はセピア色で、聖火ランナーを見送る父に抱っこされた私がそこにいる。
 あの時代のように、オリンピックによって劇的な経済効果がもたらされ、日本中に活気が出れば喜ばしいことだ。丹下健三さんによる第一国立競技場のように、世界に誇れる建物がきっと誕生するに違いない。「焦がすトランシーバー」のようなビルはご遠慮願いたい。
 そして何よりも、東日本大地震の被災地に復興の弾みがつけばと思う。
                         久保田 紀子

2013年9月4日22時10分

「風の抜ける家」のような暮らし方


 「せんだって横浜体感ハウスを見せていただいたSです。
 久保田さんに伝えていただけませんか。
 私がお詫びしていたと。
 体感ハウスに案内していただいたときに、私はこんな窓を閉め切った人工環境は嫌だと、これまでと同様にいつでも窓を開けて暮らしたいと言いました。その言い方がきつすぎたと反省していたのです。
 そこに昨日、越谷に住んでいる友人から電話があって、50メートル近かったら竜巻の被害に遭って、とんでもないことになるところだった。被害の大きい家は、たいがい窓が開いていたようだとのこと。
 そして今日も竜巻が起こりました。
 松井さんは、異常気象の一つとして竜巻の増加を挙げて、だから、大手ハウスメーカーが勧めている「風の抜ける家」のような暮らし方は危険だと言われているそうですが、つくづく同感させられたのです。
 私はマツミさんの家造りに改めて関心を持ちました。久保田さんにそれをお伝えしたくて定休日とは知らずお電話しました」。
 ある年配の女性のお客様からこんな電話が入ってきたという。

 たしかに、最近の気象の異常現象を考えると、ちょっと買い物に出かける場合であっても窓の防備に気を配らざるを得ない。シャッターを閉めたくもなる。3日前に窓の掃除をしたのだが、今日のにわか雨でまた汚されてしまった。そんなことよりも、現場で竜巻や豪雨の被害が発生しないことを祈るばかりである。
 ツイッターには、各現場上空の様子が刻々と上げられてくる。
                          松井 修三

2013年9月3日23時09分

主婦がやりたくない家事


 インターネットで見たのだが、ある会社が家事に関する調査をしたところ、「主婦がやりたくない家事」は、1位が掃除、2位が洗濯、3位が食器洗い、4位が料理、5位がアイロン掛けだったとのこと。
 その理由だが、なんと驚いたことに1位は「めんどくさい」、2位が「苦手」、3位が「時間がない」だそうだ。

 わが家にはロボット掃除機も、自動乾燥洗濯機も食洗機もあった。しかし、いまも使っているのは洗濯機だけである。掃除機は音がうるさいのと動き回っているのが気になり、うまく掃除ができるように協力するのが面倒になって使用を止めてしまった。今では、愛犬ななちゃんのおもちゃ置台である。食洗機は、なんでこんなに時間を掛けなければならないのと、じれったくなって止めてしまった。自分で手洗いした方が、はるかに短時間で気持ちよい。
 この意見には、女房も賛成だったのでいまも特別問題はない。

 食事のとき「主婦が一番やりたくない家事は、なんだと思う」と聞いてみた。
 彼女は、「さあ、なにかしら」と、答が出てこない。そこで調査結果を言った。すると、彼女は、「その五つの中では、私はアイロンかけね」と答えた。
 私は内心ほっとした。もし、調査結果に似たような答えを返されたらぞっとするところだった。幸いなことに、彼女は料理が好きだし、掃除、洗濯も気軽にやっている。
 それだけに、甘えは禁物だ。自分でもできるようにしておかねばならない。私は、心中ひそかに決意を新たにした。
                          松井 修三

2013年9月2日22時08分

宮崎駿監督引退宣言に思う


 「ソーラーサーキットの家」にお住いのお客様からお電話をいただいた。
 「もし、今日の埼玉県越谷市のように突風に襲われたらどうしたらいいのでしょうか?」
 地震のことはある程度想像がつくが、突風に見舞われた経験がないので、お客様からの問い合わせに言葉がつまった。
 「とにかく窓を開けないことです。もし開けてあるところがあったら完全に閉めてシャッターも閉めることです。カーテンやロールスクリーンも閉めましょう。床下ダンパーも必ず閉めてください。換気の吸入口もタオルのようなもので詰めてください。
 突風に襲われている最中に、玄関ドアを開けると、風圧で閉めることができなくなり屋根が持ち上げられることもあるかもしれません」
 最後の答えは、テレビで被害に遭われた方が言っていたことである。

 電話を切った後で考えた。
 「そうだ。必ず停電になるはずだ。だとしたら、携帯電話の充電器(電池式)が必要になる」
 会社から全社員に、充電器を購入するようツイッターを入れ、すぐに電気店に走った。
 写真の真ん中にあるのは、ソーラー式である。左側のは電気式で、右側にある二つが電池式である。携帯電話の種類によってアダプターに違いがあるので購入するときに注意が必要だ。

 先ほどのニュースで、宮崎駿監督の引退宣言が報じられていた。72歳で引退?
 昨夜、NHKの「日曜美術館」「光と影は人生そのもの 89歳の挑戦」と題して再放送された影絵作家の藤城清治さんの作品に感動のあまり涙しただけに、宮崎さんにはがっかりさせられた。近々「風立ちぬ」を見に行くつもりだったが、行く気が失せてしまった。

 これだけゲリラ豪雨や突風が増え、毎晩のようにNHKテレビで「巨大地震」の恐怖を煽られていたのでは、工務店主としては宮崎監督のように引退宣言をするわけにはいかない。
                          松井 修三

2013年8月30日22時05分

一人暮らしの老後のために

 今日は猛暑がぶり返して、暑さが痛く感じるほどだった。
 築30年のツーバイフォーに暮されているというご夫妻が、11時に体感に来られた。
 いま住んでいる家がアメリカ製の全館空調なので、「涼温換気」との違いに関心を持たれていた。

 まず、構造・断熱の方法の違いについて理解していただいた後で、センターダクト方式、及び換気経路をこれまでとは逆転させるメリットと合理性、そしてフィルター管理の簡略性について説明させていただいた。
 ご夫妻は、ご自宅のやり方と比較され、大きく頷かれながら「これは合理的だ」と納得されたご様子だった。
 隣の事務所で小屋裏に上がり、屋根下地板に触られてご主人が驚かれた。「こんな暑い日に屋根からの熱の透過をまったく感じない。これはすごい!」と、しきりに感心されていた。

 午後には横浜市都筑区で女性一人が住まう家の契約があった。
 Kさんは契約後こんな話をされた。

 私は、新聞一面下段の本の広告を見るのが好きなのです。
 だいぶ前のある日、衝撃的なコピーが目にとまりました。
 「建ててしまった人は読まないでください。ショックを受けますから」です。でも、その頃は家を建てようとは考えていませんでしたから、本を買いませんでした。
 最近になって、一人暮らしの老後を考えるようになりました。マンションでいいと思っていたのですが、いや、ちゃんと家相を大切にした家を建てようと決意し、そうなると本を読まなければと思い立ちました。
 本屋さんで最初に手に取った本をちょっと立ち読みしたら、家相にこだわっていることが書かれていて、あら、私にそっくりの人がいると思って買ったのが久保田さんの「さらに『いい家』を求めて」だったのですよ。面白くて読み進んでいくと、いや、家相も大事かもしれないが、それより大事なのは「住み心地」なんだよという方に話が流れて、そのアドバイスをされたのが、あの衝撃的なキャッチコピーの「『いい家』が欲しい。」の著者、松井さんにつながったのです。

 松井さんは、「老後頼れる一番確かなもの」としての家を建てなさいと書かれていて、私はアドバイスに従うことにしたのです。その家で老後に安心してピアノを弾き、習字をするのを楽しみにしています。それだけではなく、この体感ハウスのように素敵な絵や小物などを飾り立てたいですね」。
 そう語るKさんの目は、少女のように輝いていた。
                         久保田 紀子

2013年8月25日23時02分

介護してあげたい


(ルームエアコンは、左側出窓の上の壁にあった。いまは取り外され、工事中の現場で活躍している)

 横浜体感ハウスで、涼温換気にリフォームして最初の勉強会が開かれた。
 猛暑でもセンターダクトエアコン一台で家中が十分快適になることを体感していただきたかったが、あいにく外気温が久しぶりの25度台で、「涼温換気」の威力を体感していただくにはふさわしくない日だった。
 それでも、会場におかれた温湿度計が、スタート時に温度25度・湿度56%であったものが、2時間半して終わった時に同じであったのに気付かれたお客様は、驚かれていた。
 実は、勉強会の最中に40分ほどエアコンを止めていた。換気の力だけで湿度の上昇がどの程度に抑えられるかを試していたのである。それがわずか温度が1度、湿度が2%上昇したに過ぎなかった。10人の大人がいたにもかかわらずである。
 「こんな家があるんですね」、いつも湿気に悩まされているという年配のお客様が大きな声で感嘆された。

 在宅介護の時代に、「涼温換気の家」に住む人は幸せだと思う。なぜなら、介護に訪れる人が快適さを楽しみにして来てくださるであろうからだ。この家でなら、泊まり込みでも介護して上げたいと思ってもらえたら、こんなありがたいことはない。
 社員、大工さんの中には「仕事場にいる方が、家にいるより体が楽でいい」と喜ぶ人が多い。空気が気持ちよくて、温度・湿度がちょうどいいからだという。
                          松井 修三

2013年8月24日22時02分

きっとうまく出る!

 「涼温換気の家」で初めての夏を過ごされているお客様に、住み心地を伺った。

 奥さんが、「それはもう快適で、家にいると猛暑をすっかり忘れてしまいます。エアコンと向き合わないで得られる涼しさって、こんなにもいいものだとは知りませんでした。前の家では、熱帯夜ともなるとみんな睡眠不足を嘆いていましたが、今年はぐっすりと熟睡できて、両親もとても元気です。いつも夏は食欲のなくなる主人ですが、今年はモリモリと食べていますよ。私はあせもが出なくて、夏の皮膚科通いがなくなりました。
 先日、大学生の息子が友人の家に3日ほど泊まりに行きましてね、どうだったって聞いたのですよ」
 息子さんはこう話されたそうだ。

 「部屋はエアコンをつけっ放しで涼しいんだけど、廊下やトイレの中がムワッとして、すごく暑いんだ。トイレに入ったら、出したいものが出なくてね、汗ばかりがドット出るんだ。すっかり便秘になっちゃった。この家のすばらしさがよくわかったよ」。

 奥さんは電話口で大笑いをされた。
 思い出せば、私もいやというほど同じ体験をしていたものだ。
 今日、友人の誘いでデパートのうちわ売り場に行った。彼女は三本のうちわをかわるがわる私に持たせて言った。
 「トイレでね、使いやすいのを使うと出方が違うものなのよ」
 私は、息子さんの話を思い浮かべつつ真剣に選択を手伝い、自分も一本購入した。
 「これがいいわ。きっとうまく出るわよ!」と言いながら。
                         久保田 紀子

2013年8月20日22時00分

在宅介護の時代の住まい


(中心が86歳のおばあちゃん)

 18日の日経一面トップに、「政府は高齢者向けの介護サービスを、自宅にいたまま世話をする『在宅型』中心の仕組みに改める。(中略)特別養護老人ホームなど高コストの介護施設の増加に歯止めをかけ、財政負担の膨張を抑える」という記事が掲載された。
 私は、今から15年ほど前、<「いい家」が欲しい。>を執筆しているときに、いちばん思いを込めたのは、いずれ到来せざるを得ない「在宅介護」時代に、どのような家が「いい家」と言えるのかということであった。その思いを「老後頼れる一番確かなもの」として書き上げた。そしてその思いを一貫して持ち続けたからこそ、「涼温換気の家」にたどり着けたのである。

 今日中野区で上棟されたA・Mさんの奥さんは介護の仕事に携われていて、いろいろな家に出入りされているので、私の意見に共感したという。
 背筋がしゃんとして実に若々しく見える86歳になられるおばあちゃんも、「いい家三部作」を読まれ、この家ならばと納得されて「涼温換気の家」を選択されたそうだ。
 ご家族は、上棟されたわが家の晴れ姿を満足そうに見上げられていた。

 「老後頼れる一番確かなもの」の一部を、ご紹介したい。
 <五〇歳を過ぎたら、六〇歳以後の自分の生活と家との関係を徹底して検討する必要があります。
 その場合に、いずれは子供たちが面倒を見てくれるであろうというような甘えた考えは一切持たないで、理性と想像力を発揮してシビアに検討してみるのです。
 風邪を引いて熱が出て、寒気におそわれながらトイレに行く時や、寝たきりになって、梅雨時や秋の長雨の季節をカビ臭い部屋で過ごさなければならないことや、膝や足腰を傷めて、洗濯物を干さなければならない場合や、手助けなしで風呂に入らなければならない状況などをできるだけリアルに想像するのです。
 シロアリに食われて浴室が使えなくなってしまう場合も、地震で家が倒壊し、避難所暮らしを余儀なくされる様子なども。
 そして、どんなに自分が家族のために貢献し、尊敬されていたとしても、寝たきりになって一年も過ぎると、家族にとって大きな負担になっていくであろうことも想像してみることです。
 「公的介護保険制度」があっても在宅介護が上手くいくかどうかは家の条件に大きく左右されます。
 快適で健康的な暮らしへの配慮が十分された家は、介護する人が楽です。
 その反対に、住み心地に関わる基本性能の乏しい家は、老朽化とともにますます寒さや暑さや湿気、そして臭いがひどくなり、その中での暮らしは不快で、つらく、惨めなものになっていくでしょう。
 ですから、これから造る家を「安く、早く、簡単に」造ることほど損なことはありません。より快適に、楽しく、健康的に暮らせて、老後頼れるいちばん確かなものにすることです。>
                          松井 修三

2013年8月18日23時00分

相性


 夏休み明けの勉強会には、休憩時間にハーゲンダッツのアイスクリームをお出しした。
 中年の女性のお客様が、「私はストロベリーが大好きです。ハーゲンダッツ社はこのアイスクリームをさらにおいしくする苺を見つけるために大変な苦労をしたそうですよ。相性が一番良い苺をみつけるためにです。感動の物語ですね。
 私は、松井さんが本に書かれたように、家づくりも相性がとても大切だと思っています。勉強は疲れますが、最高の相性を見つけるためにがんばります」と、笑われた。

 相性は、主観の問題である。片方がどんなに努力しても、もう片方が合わないと思うと、ことごとく合わなくなってしまうものだ。家造りは、この点で恐ろしくもある。大量生産販売の造り手が、組み立て方式を最善とするのは、現場から主観的な判断の余地をなくすためでもある。
 しかし手づくりには、「イメージと違う」という否定のリスクがつきまとう。
 それを避けようとして事前にどんなに精緻な図面を作ったとしても、責任逃れは出来るが極めて後味が悪くなってしまう。たとえ思い違い、勘違い、うっかりミスが生じたとしても、相性がいいと前向きな解決ができる。だから私は、相性を重んじるのである。
 今夜、早速ストロベリーを買ってきて女房と味わいながら、そんなことを思っていた。
                          松井 修三

2013年8月11日22時00分

ぐっすり眠れる


 テレビのニュースでは、日本一の暑さを記録したところとして山梨県甲府市の様子を連日報道している。
 その甲府市に、「涼温換気の家」が建っている。先ほどS邸とナカゴミ建設社長さんのご自宅に電話で住み心地をお聞きした。
 両家とも第一声は「涼しいです!」だった。

 2年前、Sさんからご契約をいただいたときはまだセンターダクトエアコンの実績が乏しく、心配されたSさんは個別エアコンを望まれた。
 小屋裏のエアコンを24時間運転し、ときたまリビングをつけ、寝室のエアコンを寝る前に30分ほどつければ快適に過ごせる。それでも来年には、個別にエアコンを操作しなくて済むセンターダクトエアコンを設置したいとのことだった。

 一方、中込社長さんは「涼温換気」でやって来られたが、昨年ダクト用エアコンに切り替えられた。中込社長さんは、「正直に言いますと、14帖用程度のエアコン1台で満足な涼しさが得られるとは思っていなかったので、個別エアコンを補助的に使うようだろうと思っていたのですが、いまだに1台も使っていません。これなら、自信を持ってお客様にお勧めできます」と笑われていた。

 昨日お会いした東京都東大和市に建てたAさんは、「一番ありがたいと思っていることは、夜ぐっすり眠れることです。以前は、エアコンをつけていても3回ぐらいは暑くて目が覚めたものですが、引越してからは家族みんなが毎晩ぐっすりです」と、感激されていた。

 このところ、東京都小平市の私の自宅近辺では、夜中の温度が30度前後もある。
 私は、センターダクトエアコンを70%節電/弱/26度設定で一晩中つけっ放しにしているが気流、冷気過敏な私も朝までぐっすり眠れている。
                          松井 修三

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