「いい家」をつくる会 会員コラム

2014年3月11日17時44分

あれから3年


(基礎外断熱・MP防蟻工法・TIP構法・外張り断熱) 

東日本大震災から3年が過ぎようとしている。

 いまだ復興・復旧には難問が山積していて、道半ばにも達していない様子が報道されるたびに、自分に何ができるのか、日々忸怩たる思いがしてならない。
 一日も早く、被災地に春のあたたかな陽光が降り注ぐことをひたすら願うばかりである。


 福島県浜通り北部にある浪江町から、避難を余儀なくされたある大工さんが、西村棟梁の元を訪れたのは、あれから間もなくのことだった。

 相談を受けて、私は二つ返事で働いてもらうことにした。

 東北の人らしく誠実さに溢れ、一目で信頼できると思った。しかし、ひと月もしないある日、現場へ行くと、大工さんの表情は別人のように暗く沈んで見えた。

 私は、様子を尋ねたかったが、毎日のように報道される被害のむごたらしさを思うと聞けなかった。心配で10日ほどしてから行ってみると、棟梁がつらそうに言った。

 「彼にしばらく休んでもらうことにしました」と。
 理由は、精神的なものだという。

 今日、彼が働いている現場を訪ねた。
 写真のように、外張り断熱に取り掛かっていた。仕事を見ただけで、私には彼が無事心身ともに立ち直ったことが見て取れた。

 挨拶を交わす表情は、初めて会ったときよりもはるかに元気そうだった。
 「明日で、3年になるね。もう、聞いてもいいかな?」
 私は、ずっと心に引っかかっていたことを尋ねてみた。

 「避難するとき、奥さん赤ちゃん流産したそうだね」
 「ええ。まだ7週間ほどでしたから・・・」
 「その辛さに耐えて、よく働いてくれたね。あなたが休む前の表情を思い出すと、なかなか寝付けない日があったよ。どう、マツミの家造りを続けていってもらえるかな?」

 彼は、にっこりと笑った。
 「ぜひ、続けたいです。マツミの仕事は、こうして断熱材を張り、窓とドアがつけば私の住まいよりもはるかに暖かくなります。一生懸命やっていると、お客様の喜ばれる顔が見えるのです。こんなやりがいのある家造りはありません。それに・・・」と、彼は間を置いた。

 「二人目の子供のためにも頑張らなくては」
 私は、感動で胸が熱くなった。
 彼は、マツミの中堅の大工さんとしての足場を、しっかりと固めたようだ。

                      松井 修三

2014年3月11日17時34分

それぞれのお引き渡し


 お引渡しの棟数だけの数のドラマがある。
 私は出逢いを大事に考えている。
 それはこちらからお客様に出逢うことは出来ないことであるから。

 つまり、お客様が何がしのアクションを起こし、そして資料請求や体感ハウスへのご来場などがきっかけとなっている。
 縁あって出逢っていることは、実はお客様の行動によるものであると考えていい。
必ず期待を持ったから行動が生まれたのである。

 その原点には、工務店のカラーや相性やセンスはあると思いますが、
やはり「『いい家』が欲しい。」の本の精神にあると考えます。

 ここまで住み心地を追求している家づくりが他にあるでしょうか。
今の涼温換気はとにかく気持ちいい。
 そのSA-SHEの家に期待している方々と考えます。

 我々「いい家」をつくる会会員はその期待に真正面から応えていく姿勢が不可欠である。
 そして、その中に美しさ、上品さへのレベルアップは怠れない。

 この新換気SA-SHEの家を、ここまで涼温な家にもってきた松井会長をはじめとするスタッフ達の熱意には敬意を表するものであります。
 さらなる向上へと工務店主として進めていきます。

                 平澤建築事務所  平澤 政利

2014年3月6日19時29分

「レーザー可視化システム」で見る換気の威力

 


 「涼温換気」の外気浄化装置内のフィルターは、上の写真のように10日程度でまっ黒に汚れる。右側が新品(iPad、スマホでは逆転するかもしれません)。
浄化された空気は、次に、高性能フィルターでさらに浄化されてから第1種換気装置で全熱交換され、センターダクトから給気される。これらが無ければ、肺はどうなるのだろう。

http://www.youtube.com/watch?v=IDD5ohyF42M

 この動画は、マツミハウジングの社長が2012年2月1日に、「レーザー可視化システム」を用いて撮影したもので、2月16日、朝7時からのTBS「健康カプセル 元気の時間」テーマ「肺」で放映された。
 昨年2月2日には、日本テレビ「世界一受けたい授業」でも取り上げられた。

 人間は呼吸しないことには生きられない。その健康の当り前に対処する家づくりの大切さを、有無を言わせず気付かせてくれる。
 日本人の死因の3位である肺炎の原因を1時間で特定できる技術が開発されたというのだから、家の中に取り込む空気は出来るだけ浄化し、それとともにハウスダストを排出して、肺や気管支への負担を軽減したいものだ。
                        松井 修三    

2014年3月1日10時00分

加湿器を楽しむ

 さきごろ、テレビ朝日「グッド!モーニング」で、東京都内でインフルエンザの患者が急増していることを取り上げていた。その中で、校舎が木造と鉄筋コンクリート造ではインフルエンザによる学級閉鎖の割合に違いがあると紹介された。
 感染症学者の中原英臣医学博士が、概略こんな話をされた。
「インフルエンザウイルスというのは温度と湿度と非常に深い関係があって、温度が低ければ低いほど、湿度が低ければ低いほどウイルスは長生きをするのです。ですから湿度を高くするとよいのです。湿度が50%以上あると、インフルエンザウイルスはどんどん死んでいきます。木造校舎の学級閉鎖が少ないのは、木材の調湿作用が感染を減らしたのでしょうね。木造だと湿度はある程度維持できます」。

 このことは私の知識にもあることなので、体感ハウスと事務所の湿度を50%以上にしておくように努めたことがある。しかし、50%前後になるとどうも不快に感じるのに気付いた。松井さんに相談すると、「インフルエンザウイルスとの関係で言えば50%以上が望ましいのですが、実際に暮らしてみて快適なのは40%前後です。相対湿度よりも、絶対湿度(空気1立方メートル中に含まれる水分の量)が大事で、室内温度を22度に保つとき8 グラム位あれば申し分ないでしょう。そのためには加湿器を適当に働かせるのが大事です」と教えられたことがある。

 しかし、加湿器の取り扱いは厄介だ。なにせ毎日、自宅の2台とそれぞれの家に各々3台で合計8台の加湿器の水を補給し、1週間に1度は掃除もしなければならない。
 今日、思わず松井さんに愚痴ってしまった。すると松井さんはこんなことを言われた。

 「久保田さん。涼温換気の家は、蓄熱・保温だけでなく保湿効果も発揮するのですよ。それだけに、温度も湿度も適度に足してあげることが大事です。全熱交換換気を活かすためにも必要なことです。保温と保湿をしながら、空気を衛生的に、健康的に維持しているわけですから、加湿器の扱いを面倒だと思ってはなりません。
 とくに今の時期は、外の絶対湿度は2グラムもないカラカラの乾燥状態のときが多いですからね。
 ためしに、体感ハウスで丸一日中エアコンと加湿器を止めていたとしても、たぶん6グラム前後を維持するでしょう。性能の悪い家では、外の状態にどんどん近づいていきます。また、部屋で加湿器をつけると、簡単に60%以上になるようですと換気がうまく働いていないと疑うべきです。
 私は75歳ですが、体感ハウスの3台と自宅の3台、リビングと女房と私の寝室ですが、水の補充をしています。体感ハウスはつけっぱなしですが、その日の乾燥状態によって寝室はタイマーを使って寝る1時間前から使うようにしています。
 それを私は、いい運動だと思って感謝しながらやっています。寝室の湿度管理は、ボケ防止に大いに役立つはずです。タンクに水を入れるとき、もし目が見えなくなったときに音で判断できるようにと訓練もしています。
 たった1台のエアコンでこの寒い時期を温かく暮らせる家に住んでいられるのですから、エアコンだけでなく加湿器と換気のフィルターの取り扱いを楽しみにしなくては神様に叱られますよ」。

 私は、久しぶりにお説教された感じがしたが、「松井さんにそう言われると、妙に説得力があるから不思議ですね」と言って笑った。
 インフルエンザ対策は手洗いとうがいで行うとして、こんなに暖かく空気の気持ちいい家に暮らせるのだから、松井さんのようにこれからは加湿器を楽しもうと思った。

                        久保田紀子

2014年3月1日09時51分

夫婦別寝

                
 過日、テレビ朝日の「スーパーJチャンネル」で、最近、夫婦別寝が増えていることに対して、住宅メーカーでは「夫婦円満寝室」の提案をしているという番組が放映されていた。

 日本では、ある調査によると別寝の夫婦は45%もいるとのこと。この結果について、外国人にインタビューをすると、一様に驚いて「信じられない。なぜ、別々に寝るのか理由を聞きたい。夫婦は同じベッドで寝るべきだ」という返事が返ってきた。

 アメリカでも夫婦別寝は14%ほどあるそうだが、日本はとても多いことになる。
 別々に寝る理由の第1位は、相手のいびき・歯ぎしり・寝言がうるさくて眠れないから。第2位は就寝時間の違い。第3位はエアコン問題、つまり設定温度の好みで意見が対立するからだそうだ。
 このうち、エアコンの問題は解決可能である。

 そこで積水ハウスの提案が紹介された。それは、ベッドの上の天井に夫婦別々に、縦長の吹き出し口を設けて、それぞれが好きな温度に設定できるというものだった。
 すごい提案をするものだ。私のような気流過敏の者は、それを見ただけで眠れなくなってしまうと思った。真上から吹き降ろされる気流が気にならない人なら、いびきも歯ぎしりも寝言も気にならないだろう。気になると言えば、加齢臭をあげる女性もいる。番組は、そこには気づいていなかったようだが、臭いは眠りを妨げる最大の要因だ。

 私は以前から、夫婦別寝を提案していて、横浜体感ハウスはそのためのモデル棟でもある。寝る前に夫婦が会話したり趣味を楽しめる部屋を真ん中にして、左右に寝室を分けている。「涼温換気の家」では、家中どこにも温度差がないので、ドアを設ける必要がない。夫婦は、適当に離れて互いの気配を察しながら安心して眠ることができる。

 この体感ハウスと我が家は、2008年2月14日NHKテレビ「夕どきネット」で紹介されたことがある。
 夫婦が一緒に寝る場合であっても、別寝を望まれるにしろ「涼温換気の家」の寝心地は最高である。
                        松井修三

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