「いい家」をつくる会 会員コラム

2014年8月16日19時15分

「家中いつも快適」と「部屋だけ、いっとき快適」

 「文芸春秋」8月号の大型企画「『死と看取り』の常識を疑え」の中に、白澤卓二順天堂大学大学院教授による「100歳まで元気なアンチエイジング最新報告」があった。

 「老化」を遅らせようということで、世界の医学研究者が発表した18の新発見が、食生活編、メンタル編、運動編と三つにテーマを分けて解説されている。
 その中の運動編で、白澤先生は「こたつは色々な意味で良くない」と言われているが、それは私が以前から常々言っていたことでもある。

 以下は白澤先生の意見の抜粋である。
 「私は5年前から長野県飯山市の飯山赤十字病院で、『糖尿病・メタボ外来』を担当しています。そこで飯山市の糖尿病患者を見ていると、季節の変化が患者の容態に影響を及ぼしていることに気付きました。秋になると患者の血糖値が上がり、体重が増加するなど糖尿病のコントロールが悪化し、春先になると徐々に改善していく、といった具合です。
 実は、それは「こたつ」を出す時期が関係していました。こたつはぬくぬくと心地よく、運動する機会を減らしてしまいます」。

 「涼温な家」でこたつを用いる人はまずいない。白澤先生は、「加速度(日常生活の活動量)」ということを重視されている。高齢になるにしたがって、人の動きは鈍くなりがちだ。こたつほど「加速度」を失わせるものはない。椅子の暮らしをしてみるとよく分かることは、思い立ったとき、どこへでも気軽に動くことができる。つまり加速度が断然増すことだ。家中に温度差がなく空気が気持ちよいと、「加速度」はさらに増す。

 これに対して、部屋だけ冷暖房、とくにこたつを必要とする家に住む人は、高齢者でなくても他の部屋への移動を極めて億劫に感じるので動きが少なくなるものだ。家の中に快適差があると、だれも不快なところには行きたくない。かといって、人のいない部屋のエアコンをつけておく気にはなれない。
 冬も夏もトイレに行くのに覚悟が必要となる。健康な排泄は、最高の快楽であるはずが不快に感じる家は最悪だ。

 寒さ・暑さのために高齢者が日々の暮らしにおける活動量を減らすと、てきめんに心身が劣化してしまう。気持ちが萎えるとともに筋肉が減少する。いわゆる「サルコペニア」や「うつ」になりやすい。

 家中が快適なら、ちょっとしたこと(探す、片付ける、掃除するなど)が気軽にできるから脳が活性化する。表情がいきいきとしてくる。トイレに行くことですら楽しくなる。
 この日常の暮らしにおける「ちょっとした気軽な動き」こそが、アンチエイジングに役立つのだと思う。

 「家中いつも快適」と「部屋だけ、いっとき快適」とでは、住み心地の価値がまるで違う。後者は、前者よりも多少節電に役立つとしても、健康寿命を延ばすのには役立たない。

 白澤レポートを読んで、「涼温な家」がアンチエイジングに果たす役割の大きさを確信した。

                        松井 修三

2014年8月13日13時12分

新津バイパスのヒマワリ

 またまたヒマワリの話で恐縮です。
 新津バイパス(通称:フラワーロード)は今はヒマワリの花盛りとなっている。
 下の写真はいつもの直線4kmの花街道の花ではなく、新たにその延長上に植えたヒマワリです。 背丈が低めの大輪花のヒマワリは高さが等しく、近くに寄って見ても迫力があります。

 当然、バイパス西側にも植え込んである。
 この道を行き交う車の中の人達を楽しませてくれている。
 見ての通り見事に、東を向いています。夜露をいち早く乾かすために、朝日の方を向く。
 これ程、はっきり「意志」をもって咲いていると会話もしたくなる。
(※いつも声を掛けています)


 西側からバイパスに向けてシャッターを切るとこの写真となる。 何か楽しさを感じませんか?

 人を癒してくれる道端のヒマワリ。
 人を優しく包み込んでくれる涼温な家。
 どちらも知識と愛情と熱意、そして科学的な裏付けを伴った努力無しには成り立たない。

 大義ある仕事は気持ちいい。より多くの人々に喜んでもらえる事を、更に多く広めて行きたいと強く思っています。しかし、どれだけ大義があっても、家を建てる方々に認めて頂いて貰わなければ広がりは起きない。 知って頂く事が全ての始まりです。
 この、涼温な家があることを肌で感じて下さい。体感ハウスでそれが見えます。
 さらに、お住いの方々がその事実を伝えて下さいます。
 我々はその家をつくる者として求められる建築屋になることが、当然の努力の道だと思っております。
             平澤建築事務所      平澤 政利

2014年8月1日21時40分

屋内熱中症に注意を

 <都内では22日から最高気温が30度以上の真夏日が続き、熱中症で病院に運ばれた人は1470人にのぼった。
 マンションのような気密性の高い建物が多いことから、「屋内」での発症は、昨夏の熱中症死者の9割を占める。室温を涼しくして、水分・塩分補給を心掛ける必要がある>

 朝日新聞は、このような書き出しで注意を促していた。犠牲者の9割はエアコンを使っていなかったそうで、驚いたことに、その約半数は部屋にエアコンが備えられているのに使わないでいたという。

 政府も東京電力もそれほどまでに節電をしないで、適当にエアコンを使うように勧めている。熱中症に詳しい専門家は、高齢者の「暑さへの鈍さ」を指摘し、「室温と湿度をこまめに確認し、定期的な換気を心掛けてほしい」と呼びかけていた。

 ここで疑問を感じたのは、「定期的な換気」である。たぶん窓開け換気をイメージしているのだと思われるが、ためしに、今日の午後に窓を開けたとする。入ってくるのは35度近い高湿のモワーッとする熱気である。とても換気で温度が下がるわけがなかろう。

 体感ハウスに来られた中年の女性のお客様が言われた。
「年寄りがいますから、熱中症になったのでは大変なので朝仕事に出る前にエアコンをつけて、帰ってくるまで絶対に消さないでねと念を押すのですが、止めてしまって暑い部屋の中で過ごしている日が多いです。話をよく聞いてみると、エアコンの風が嫌なのと、つけていないところに行った時の温度差がつらいそうです。
 南側に駐車場があるので、窓を開けたのでは暑くてたまりません。かといって、一日中じっとしている年寄りにとって、エアコンの風はつらいのでしょうね。この体感ハウスのように、風を感じないで家中が涼しくなったらどんなにありがたいことでしょう」。

 今日は、東京都世田谷区でS邸の上棟が行われた。



 閑静な場所なのだが、周りに建つマンションが風の通り道を塞いでいて、辺り一面には熱気が淀んでいる。暑さに慣れている鳶職人や大工さんたちもさすがに暑がっていた。熱中症対策のために、現場監督たちはいろいろ知恵を絞っていたが、正に焼け石に水だった。

 来年の夏、Sさんご一家はこの土地に「涼温な家」を建てて本当に良かったと思われるに違いない。

                          松井 修三

2014年8月1日10時24分

「涼温な家」戸田書店

 お昼休みに新潟駅南の住宅展示場の隣にある戸田書店に入った。そして、受付カウンターで「涼温な家」(創英社/三省堂書店)の本が欲しいと伝えた。
 カウンターの中の人が出て来て、こちらですと案内してくれた。


 なんと、「涼温な家」を平面にして棚に展示のごとく置いてくれていた。
 さらにその脇に、いい家三部作を並べて置いている。
 この本に対する書店の思いを感じた。 気持ち良く本を買って来ました。

                平澤建築事務所   平澤 政利

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