「いい家」をつくる会 会員コラム

2014年10月20日11時28分

生活臭は怖い



 紀伊國屋書店新宿本店に立ち寄り、「ココロとカラダが喜ぶ住まいをつくる」(創樹社)を購入した。
 このヌック本は、「健康維持増進住宅研究委員会」 (委員長:独立行政法人建築研究所村上周三 理事長)の協力の下に出来上がったようだ。
 国では、これからの超高齢化社会を見据えて、「スマートウェルネス住宅」を推進しようとしている。これは同じ「スマート」が付いてはいるが、「新三種の神器」を備えた「スマートハウス」とはコンセプトが違う。住宅に健康維持増進機能、介護・医療施設としての役割を求めるのである。
 すでに「健康維持増進住宅」として全国から47事例を集めたヌック本が創樹社から出版されており、「涼温換気」のマツミハウジングの家も紹介されている。


 「ココロとカラダが喜ぶ住まいをつくる」の中の、「空気環境を整える」「きれいな空気で暮らしの質を高める」という項に、「住宅内の生活臭も居住者の健康に影響」とあった。
 その一部を紹介したい。
 <生活臭も室内の空気環境を汚染する要素の一つと考えることができる。生活臭の中には、脳の働きに悪影響を与え、居住者の健康に影響を及ぼすものもある。
 杏林大学の古賀良彦教授が行った調査によると、タバコや使用済みの天ぷら油、汗・靴下の匂いに含まれているイソ吉草酸などはα波を減少させるという調査結果が出ている。
 また、古賀教授は「住宅に染みついた生活臭はさらに厄介。居住者は自宅の匂いを毎日嗅いでいるので生活臭に慣れてしまう。しかし、身体に悪影響を与える生活臭が自宅に染みつき、この匂いに慣れてしまうと、本人は不快に感じていないようでも心身は悪影響を受けている。実際に脳波を調べてみるとα波が減少していることが分かる」と話す。
 また、住宅に染みついた匂いは取り除くことが難しく、同じ住宅に住み続ける限り、毎日身体に悪影響を及ぼし続けるといった怖さがある。>

                        松井 修三


2014年10月13日07時45分

「ソーラーサーキットの家」にお住いの方々へ

 大型で非常に強い台風19号が接近中です。

「ソーラーサーキットの家」にお住いの方は、床下ダンパーを全箇所閉めて、小屋裏換気扇を止めてください(小屋裏ダンパーがある場合も閉めてください)。
  第三種換気の場合もスイッチを止めましょう。給気口には、ビニール袋に雑巾かタオルを入れて詰めると、雨水の浸入や風切音を防ぐのに役立ちます。
台風通過後には、必ず取り去り、換気のスイッチを入れるのを忘れないでください。
    
                        松井 修三

2014年10月11日20時28分

「いい家」をつくる会セミナー(10月15日)中止のお知らせ

 大型で非常に強い台風19号の接近に伴い、予定していました10月15(水)の「いい家」をつくる会セミナーを中止いたします。
 会員の皆様におかれましては、台風の備え、お客様のフォローに全力をつくされますように、また台風の被害が最小でありますことをお祈りいたします。

                  「いい家」をつくる会事務局

2014年10月1日16時07分

涼温な家

 涼温な家のイメージシートを事務所に張りました。
 シートに朝日が当たりなかなかいい感じです。





 少しでも多くの方々が家をつくる前に、この本を読んで頂ければの願いです。

 先日のブログにも書きましたが、図書館では本の内容を審査したうえで、良しとした本のみの寄贈を受け入れることになっている。
 そのような中で、中央図書館が受け入れてくれて、そこから各図書館に配布して頂けることは光栄でもありますし、自分達の自信にもなります。
 何より、「涼温な家」の著者であります、松井修三氏の思いを評価して頂いていることに私共としても、嬉しく思っております。

 家中が涼しく、温かく、空気が気持ちいい!

 改めて、特許「センターダクト換気」がもたらした快適革命の素晴らしさ。

 この「涼温な家」を。
 なんとも言えないこの気持ちいい家を。
 家をつくる前に知ってもらいたいと強く思っております。         

    平澤建築事務所     平澤 政利

2014年10月1日15時55分

イギリスのゼロカーボンハウス


 今日はまばゆいばかりの陽光の下、2か所の「ゼロカーボンハウス」を訪問してみた。
 Paddington駅から急行で20分のSlough駅でタクシーに乗った。ホンダ車だったが運転手さんは「私はホンダを信じている。絶対に壊れないからね」と自慢していた。
 走ること10分ほどで、「Green watt Way」と称したゼロカーボンハウス建築場所に到着した。
 ここは、2010年の秋にイギリスのガス電力大手会社と政府や建築研究団体が10棟の実験棟を建て、2年間のモニタリングを条件に賃貸したという。
 現在は、モニタリングは終了し、不動産会社が買い取って賃貸をしている。
 タクシーから降り立って見上げた家が写真のように窓が2か所開いていた。快晴のため、室内がオーバーヒート状態になったのだろうか?
 同じように窓が開いている家が数軒あった。

 そこで実際に暮らしている人にインタビューをさせていただいたところ、今日はたまたま開けているが、普段は閉めて暮らしているそうだ。
 前に住んでいた家では、冬にも窓を開けて暮らしていたが、この家は夏の暑い時期に二日ほど開けただけで、閉めていても実に気持ちいい。冬は暖かく、とても快適だ。数日前に友人たちを招いてパーティ開いたが、みんながこの家はなんていう家なんだと感心していたと喜んでいた。他の人にもインタビューすると、同じような答えだった。とにかく、機械換気のある暮らしは、今までの家と比べたらとても快適だとのことだった。
 フィルターの掃除はどのようにしているのか、と質問すると怪訝な顔をして「機械を見たこともないし、そんなことはしたことがない。管理会社の人が3か月に1度来てくれるから、そのときにやってくれているのだろう」と話された。
 突然の訪問で、玄関先での話なので、聞きたいことはたくさんあったが遠慮した。

 換気専門メーカーであるAir flow社のAlanさんが言っていた。「24時間の機械換気が正しく働く家に暮らした人は、必ずその良さを理解するはずだ」と。
 まさしく、ここの住人の話はそのとおりだった。



 次にはEaling駅から徒歩15分ほどの閑静な住宅街の一等地に新築中の物件を見学した。MVHR(第一種熱交換型機械換気)が入っているのは確かなのだが、あいにくとまだ作動していなかった。価格がなんと3億5千万円。EPC(エネルギー効率証明)は、完成検査を受けないことにはわからないが、たぶんトップランクされるだろうと不動産業者は言っていた。
 窓の性能数値は不明だが、見た感じではU値1を下回る高性能なものだった。しかし、すべての窓枠に換気口がついていた。
 この意味について、業者は「わからない」と肩をすぼめて両手を広げた。

 イギリス政府は、2007年に2016年以降に新築されるすべての住宅をゼロカーボン仕様にする」と発表し、日本の住宅業界にも衝撃をもたらし、「低炭素住宅認定制度」ができたのだが、イギリスでは今のところ、不動産業者の「ゼロカーボンハウス」に対する関心は極めて低い。ということは、ユーザの関心が低いということなのではなかろうか。
 「涼温な家」は低炭素住宅としての認定を受けられるが、もし、補助金や税制の優遇措置がなくなったとしたら、お客様がそれを望まれるかは疑問である。住宅の根源的な価値は、住み心地にある」という私の確信の「住み心地」を、「ゼロカーボン」に置き換える日は、まだまだずっと先のことだろうと思った。

                        松井 修三

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