「いい家」をつくる会 会員コラム

2015年5月8日09時59分

ニオイに思う

 7日の松井修三氏のブログに「部屋のニオイ」のことが書かれていた。

 それを読んで、ふっと、数年前のニオイの事を思い出した。
 それは、地震のその後と復興を視るため福島県に行った時の事だ。たまたま通りかかった、いわき市にある大きな住宅展示場。 勇気を出して、中に入って行った。立派である。豪華でおしゃれでもあった。

 その中の一棟で、玄関ホールに入った途端、不思議なニオイを強く感じた。
 思わず失礼にも、「このニオイは?」と言ってしまった。
 対応してくれた営業の方は当然の様に、
「芳香剤のニオイでしょうかね。私達は慣れて気にはなりませんけど。」と言われる。

 何故玄関ホールに芳香剤を置くのか理解しがたかった。きっと他の不快なニオイを打ち消す努力なのかと思ってしまった。そこの建物も玄関のみで引き返した。
 あの豪華な玄関ホールと、不快なニオイの同居に違和感を持ちながらだった。

 空気の淀みや「部屋のニオイ」は生活して行く中では大きなストレスに成りうる。
 しかしながら、意外と見過ごされ、暖かく涼しいことが優先、注目されてしまう。
 つまり、「部屋のニオイ」問題は重要視されていない。

 「涼温な家」は、各居室、玄関、脱衣室、トイレなどからニオイを排出することにより、空気の淀みを無くし、同時に給気は、大気の汚れや花粉等を除去してしまうフィルターボックスを通して入る。
 綺麗な空気を思う存分堪能できる健康的なマイルド空気の家と言えるのだ。

 お住まいになって数年の方々からも、「快適です!」の言葉を頂けるのも換気を主体的に考えた、「涼温な家」だからこそです。

 これが、ニオイを解決しながらも、床暖房や個別エアコンでは味わえない快適性、住み心地を実現した、「特許センターダクト」、「エアコンの快適革命」と言える由縁です。

                   平澤建築事務所 平澤 政利

2015年5月8日09時18分

部屋のニオイが気になるか?

 太宰治著「晩年」の中の短編「陰火」にこんな描写がある。

 「彼のうちの部屋部屋をひとつひとつ廻って歩いて、そのおのおのの部屋の香りをなつかしんだ。洋室は薬草の臭気がした。茶の間は牛乳。客間には、なにやら恥ずかしい匂いが。彼は、表二階や裏二階や、離れ座敷にもさまよい出た。いちまいの襖をするするあける度毎に、彼のよごれた胸が幽かにときめくのであった。それぞれの匂いはきっと彼に都のことを思い出させたからである」。

 たしかに、そうだった。昔の家には、部屋ごとに固有のニオイがあったのを思い出す。

 先日、インターネットに「部屋のニオイが気になるか?」という問いがあった。
 半数以上の51.5%の人が「気になる」と回答した。
 「体調や天気によって気になる」人は40.9%。

 「どんなニオイが気になるか?」
 1位 「生ごみ」52.1%
 2位 「洗濯の室内干し」40.7%
 3位 「排水溝」37.1%

 「ニオイが気になるときはどうしているか?」
 1位 「窓を開けて換気」80.4%
 2位 「換気扇を回す」53.8%
 3位 「消臭スプレーを使う」52.5%

 これから梅雨の季節が近づくにつれ、部屋のニオイの悩みは多くなることだろう。
 でも、「涼温な家」のようにニオイの悩みから解放されると、太宰のような文学的な表現は得られなくなってしまうだろう。
 「陰火」は昭和11年、私が生まれる3年前の1936年に刊行されたのだが、その頃の家のニオイが現代の家でもしていて、悩める人が多いというのは考えさせられることである。

                       松井 修三

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