ii-ie.com「いい家」をつくる会

「いい家」をつくる会
コラム

201381823時00分

相性

夏休み明けの勉強会には、休憩時間にハーゲンダッツのアイスクリームをお出しした。

中年の女性のお客様が、「私はストロベリーが大好きです。ハーゲンダッツ社はこのアイスクリームをさらにおいしくする苺を見つけるために大変な苦労をしたそうですよ。相性が一番良い苺をみつけるためにです。感動の物語ですね。

私は、松井さんが本に書かれたように、家づくりも相性がとても大切だと思っています。勉強は疲れますが、最高の相性を見つけるためにがんばります」と、笑われた。


相性は、主観の問題である。片方がどんなに努力しても、もう片方が合わないと思うと、ことごとく合わなくなってしまうものだ。家造りは、この点で恐ろしくもある。大量生産販売の造り手が、組み立て方式を最善とするのは、現場から主観的な判断の余地をなくすためでもある。

しかし手づくりには、「イメージと違う」という否定のリスクがつきまとう。

それを避けようとして事前にどんなに精緻な図面を作ったとしても、責任逃れは出来るが極めて後味が悪くなってしまう。たとえ思い違い、勘違い、うっかりミスが生じたとしても、相性がいいと前向きな解決ができる。だから私は、相性を重んじるのである。

今夜、早速ストロベリーを買ってきて女房と味わいながら、そんなことを思っていた。

松井 修三

アーカイブ

2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年