ii-ie.com「いい家」をつくる会

「いい家」をつくる会
コラム

20139922時18分

ブログを止めてはいかがなものか?

「いい家」をつくる会のある会員さんからこんな趣旨の電話をいただいた。この方は、思ったことを歯に衣を着せずズバッと言われる性格だ。

「涼温換気の家」は本当にすばらしい。

実際に住まわれた方々の評価も申し分ない。

わが社としては、この家づくりに携われることを誇りに思っている。


ところでブログのことで相談したいことがある。

気を悪くしないで聞いて欲しい。事務局に聞いてみたら、松井さんのブログは、毎日のアクセス数が多い日だと2千を超え、平均で800前後もあるという。私もそうだが、うちのお客様の中にも楽しみに読んでいる人が多い。つまり、松井さんのブログは会員にとってもありがたいものだということだ。


それだけに心配なことがある。

私は、文章を書くのが苦手なので書いたことがないが、松井さんはいつまで書くおつもりか?


会社の方は、息子さんがだいぶ前に引き継がれて順調のようだが、松井さんに万一のことがあったとき、社長さんがブログを引き継いでくれるのか?

社長さんでなく久保田さんでもいいのだが。


会員さんの中には、私と同様にブログが苦手で毎日四苦八苦して悶えている人もいるようだ。だいだい、みんな随筆家ではなく工務店のオヤジなのだから、苦手で当り前だと思う。

でも、松井さんは書ける。ここに問題がある。ブログを書かないところは開店休業の人気のない工務店という印象になってはいないだろうか?

我々は、いい家を造ろうと思い、住む人の幸せを心から願って、日々精一杯頑張っているのだから、ブログで差別されるかと思うといたたまれなくなる。

私は、マツミハウジングに追いつき、追い越す家造りをしていると自負しているが、ブログでは逆立ちしても敵わない。女房や社員にいくらハッパを掛けてもどうにもならない。どうしても続かないのだ。

このストレスを分かっていただけるだろうか。何かいい手立てはないものだろうか?」。


私も、書くのは得意な方では決してない。10行書くのに2時間ぐらいかかる日もざらにある。公開してから、冷や汗をかく日もある。今日は○○をした風の日誌は書きたくないが、それしか書けない日もある。やむなく、愛犬に手伝ってもらう日もある。

寝床でアイパッドで再読し、誤字に気付いて書斎のパソコンをあわてて立ち上げる日もある。我ながらいい文だ、などと鼻歌が出る日はめったにない。


電話の声は地方弁丸出しで暖か味にあふれていたが、言っている内容には考えさせられた。

そこで、久保田さんに私が書けなくなったら引き継いでもらえるか相談してみた。

久保田さんは笑いながらこう答えた。

「私にはとても無理です。松井さんの書くご苦労をよく知っているだけに、そんな大役をお引き受けすることはできません」

そして、しばらく沈黙した後で、

「いいご意見をいただいたのではないでしょうか。この際、松井さんもお止めになられて、お体の管理に徹底されてはいかがですか。それとも、書くのは月に三日程度にされてはいかがですか?その内の一日程度でしたら、お手伝いを約束します」と言われた。


6年前にブログを書くように勧めてくれたのは久保田さんだった。それから私は、会員さんにもブログを書くように勧め続けてきた。それが、たいへんなストレスになっている人もいたことを知らされた。


「いいんですよ。書かなくても、書けなくても。住む人の幸せを心から願い、正直に『いい家』を造ることこそが我々の使命なのですから。

それを誇ってください。私も遅かれ早かれいずれ書けなくなる日が必ず来ます。そのときは、松井修三のブログは終わりますが、『いい家が欲しい』というお客様の願いは永遠に続くはずです。会員さんはその願いに応えることこそが大事なのであってブログではありません。

ですから、ご家族や社員さんにブログを書けなどと強要しないでください」

私は、会員さんにそのようにお答えした。

「代表にそのように言ってもらえると、気が楽になりました」

声の調子で、会員さんの笑顔が見えるようだった。

松井 修三

アーカイブ

2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年