ii-ie.com「いい家」をつくる会

「いい家」をつくる会
コラム

2013112422時43分

TIP構法

今日の勉強会では、<だから「いい家」を建てる。>の著者である松井祐三が「TIP構法http://tip-str.com/what/」について模型を用いて説明した。

一般には、壁の下地板は水平張りがほとんどだが、TIPは約2センチの隙間を設けて斜め45度に張る。たった1枚でも、30枚を水平に張るよりも「ゆがみ」に耐えることを実験して見せた。実は著者は、これまでに実物大の壁を造り、強度実験を公式な場を借りて行っていて、模型と同様な効果を確認している。

それだけに話に説得力がある。

「これはすごい!」

会場から驚く声が聞こえた。

耐震と制震を、ツーバイフォーのように合板を張るよりも粘り強く発揮することは実験で確認されているが、残念ながら法律上でいう「壁倍率」としては評価の対象にされていない。

対象にして、その強さを認めるためには、木造の耐震性に対する既成概念を覆す義侠心が必要だ。それに乏しい人たちは、理論と実験では強いことが分かっているにもかかわらず、はなから否定してかかる。

「筋交い」に対する既成概念を改めたのでは、国土交通省と学者の権威が揺らぎ、金物業界が動揺しかねないからだ。いわゆる既得権勢力が騒ぎ出すのは火を見るよりも明らかだ。行政は、新たな知識を習得し、無知な造り手を説得し、指導しなければならなくなる。大手ハウスメーカーは猛反対するに違いない。あまりにも厄介で面倒だ。ならば、そんなものは無視しておこうというのが本音のようだ。


しかし、TIP構法は合理的であり、強くて美しい。予算が余分にかかるのを承知の上で、お客様が喜んで採用してくださる。

一方で2年前から、その予算を「涼温換気」に回したいと望まれるお客様がいらっしゃる。どうしても、「涼温換気の家」を建てたいと願われるのである。

今日は、TIPが気に入られたという2組のお客様からプラン依頼をいただいた。

松井 修三

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