ii-ie.com「いい家」をつくる会

「いい家」をつくる会
コラム

2014102011時28分

生活臭は怖い

紀伊國屋書店新宿本店に立ち寄り、「ココロとカラダが喜ぶ住まいをつくる」(創樹社)を購入した。

このヌック本は、「健康維持増進住宅研究委員会」 (委員長:独立行政法人建築研究所村上周三 理事長)の協力の下に出来上がったようだ。

国では、これからの超高齢化社会を見据えて、「スマートウェルネス住宅」を推進しようとしている。これは同じ「スマート」が付いてはいるが、「新三種の神器」を備えた「スマートハウス」とはコンセプトが違う。住宅に健康維持増進機能、介護・医療施設としての役割を求めるのである。

すでに「健康維持増進住宅」として全国から47事例を集めたヌック本が創樹社から出版されており、「涼温換気」のマツミハウジングの家も紹介されている。



「ココロとカラダが喜ぶ住まいをつくる」の中の、「空気環境を整える」「きれいな空気で暮らしの質を高める」という項に、「住宅内の生活臭も居住者の健康に影響」とあった。

その一部を紹介したい。

<生活臭も室内の空気環境を汚染する要素の一つと考えることができる。生活臭の中には、脳の働きに悪影響を与え、居住者の健康に影響を及ぼすものもある。

杏林大学の古賀良彦教授が行った調査によると、タバコや使用済みの天ぷら油、汗・靴下の匂いに含まれているイソ吉草酸などはα波を減少させるという調査結果が出ている。

また、古賀教授は「住宅に染みついた生活臭はさらに厄介。居住者は自宅の匂いを毎日嗅いでいるので生活臭に慣れてしまう。しかし、身体に悪影響を与える生活臭が自宅に染みつき、この匂いに慣れてしまうと、本人は不快に感じていないようでも心身は悪影響を受けている。実際に脳波を調べてみるとα波が減少していることが分かる」と話す。

また、住宅に染みついた匂いは取り除くことが難しく、同じ住宅に住み続ける限り、毎日身体に悪影響を及ぼし続けるといった怖さがある。>


松井 修三




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