ii-ie.com「いい家」をつくる会

「いい家」をつくる会
コラム

2015102109時57分

思いは通じる

「涼温換気の家」を契約されているお客様への平澤の対応の話である。


そのお客様の求める内容に、どうしても設計者として受け入れ難い部分があった。


建築屋としては、お客様の要望に対して、全力でそれに応える家づくりであるべきです。

そこに知識や技術、施工力と共に進めていく。


設計者の押し付けなどあってはならないと常に思っています。

あくまでも、お客様の目的とする、いい住まいをつくりあげる事にある。

しかし、一生懸命なお客様の要望の言葉を、そのまま鵜呑みにしてつくりあげる事は、設計者としてあってはならない無責任行為とも考えます。


真から、そのお客様、ご家族を大切に考えるのであるならば、目的である「涼温な家」のトータル満足をお客様と共有することにある。

それは相性であり、信頼であり、また、それに応える強いエネルギーでもある。


向いている方向性は一致しているのだから、完成イメージの伝達を理解して貰う努力は惜しんではならない。


言葉だけでは説得になってしまう。

そこで私は完成イメージでもある模型の手直しをした。

物差し、カッターナイフ、ボンド等を机の上に置き、伝えたい物語の深さを作り上げた。

完成した状態を、よりリアルに感じて頂けるように、カメラレンズを模型の地面から3センチに構えて写す。

それは、大人の目線での完成された「家物語」の写真なのです。


模型と共に、その写真を添えてお渡した。

最終的判断はあくまでもお客様です。


佐藤と伝えるべきことは、全てやったと心地良さを話した。

いい意味での自分との戦いです。

自分に嘘の無い家づくりをすべきだ。


「涼温な家」は、理論と哲学と熱意から生まれる。


模型を届けた数日後に、お客様から電話を頂いた。

「平澤さん、模型どおりつくって下さい」と。


平澤建築事務所 平澤 政利


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