ii-ie.com「いい家」をつくる会

「いい家」をつくる会
コラム

20175118時11分

住み心地感想

住宅の一番の価値は住み心地である。

しかし、事前にそれを確かめることは至難であるがために、ほとんどの人は住宅展示場で、見て触って営業マンの話を聞いて、住み心地を確認しないまま建ててしまう。

やがて数年もしないうちに新築の感動は薄れ、住み心地に対する不満を感じるようになる。

高齢者になってから、そうはなりたくない。


哲学者・桑子敏雄氏は、「感性哲学2」(東信堂)にこのようなことを書かれている。 


<「住む」ということは「引っ越して暮らす」という行為であるとともに、一定の空間に身を置いて心のあり方を空間と一体化するということでもある。つまり、たんなる一回的な行為ではなく、持続的状態を選択する行為であるということである。

したがって、「住む」体験によって得られるものは、「通う体験」や「訪れる体験」とは本質的に異なるものを含んでいる。住む体験のもとに語られることばは、通うひとや訪れるひとによって語りえないものである。>


「涼温な家」に住んで1シーズンが過ぎた方々が、住み心地感想を語られている。

ii−ie.comにアップされたものが100を超えた。数値や理論ではなく、感性で思ったまま、感じたままに語られる話は感動的だ。

感性は正直であり、ごまかしや偽りが入り込む余地がない。

住宅展示場では、まったく見ることも、聞くことも、触れることもできないものだ。

そもそも、住み心地というものは見て・聞いて・触れて確かめることができないし、比較も難しい。比較するとしたら、住み比べるのが一番だが、それは簡単にできることではない。

だから、桑子さんが言われるように、住む体験のもとに語られる数々の言葉ほど参考になるものはないと思う。


ii−ie.comはスマホ対応になったので、住宅展示場に行く前に、是非お気軽にご覧いただきたい。


                  松井 修三

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