ii-ie.com「いい家」をつくる会

「いい家」をつくる会
コラム

201842816時57分

造り手の正直さ・情熱を知るには?

新「いい家」が欲しい。[改訂版2]第7刷が5月22日に発売となる。

「『いい家』が欲しい。」は、いまから19年前の平成11年(1999年)2月11日に初版が発売されて以来、版を重ねること21回に及ぶ。平成22年に「新」となり、翌年には「改定版」、平成27年、つまり初版から16年目に「改定版2」で、「いい家」は「涼温な家」へとたどり着いた。


わが国の住宅は、2000年代から目覚ましく進化を遂げ、いまや住宅先進国のトップグループの仲間入りをする勢いである。国は、断熱性能の向上を義務化し、ゼロ・エネ・ハウスに補助金を用意し、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)の機能を競わせ、LCCM(ライフサイクル・カーボン・マイナス)住宅を最高の住宅像に掲げている。

注意すべきことは、20年前と同様に、住宅のいちばん大切な価値(住み心地)が問われていないことだ。


第7刷では、第1章「だれも、教えてくれなかった・・・」の冒頭に

「住み心地という視点に立つと、すべては違って見えてくる」という言葉を添えた。

スタートの言葉も追加した。

「『住む体験』なくして語られる住宅論ほど無責任なものはない」。


「涼温換気の家」を、「機械に頼らなければ暮らせない家」と揶揄(やゆ)する意見がある。機械とは、換気のことである。機械換気が不都合となる家づくりにとっては、「涼温換気」は目の敵である。

たしかに、換気装置とエアコン各1台が必須であり、いずれは交換を必要とする。だが、それらへの投資は、日々、上質な住み心地という掛け替えのないリターンをもたらしてくれる。


高断熱と高気密は一対のものであり、高気密と機械換気も同様である。「機械に頼らなければ・・・」と言う造り手には、その関係が理解できない。つまり、科学的な思考力が乏しいということでもある。

「涼温な家」は、機械換気を必須とする。造り手の正直さと情熱は、機械換気との取り組み方で知ることができる。




                   松井 修三


世界に誇れる、住み心地いちばんの家を目指して 海外視察旅行記

アーカイブ

2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
1970年