ii-ie.com「いい家」をつくる会

「いい家」をつくる会
コラム

201242117時47分

母のために「いい家」を

(プレゼントのヘルメットを被ったSさんを中心に)


山梨県南アルプス市でS邸の上棟が無事行われた。


横浜体感ハウスでの勉強会に、Sさんは高齢のお母さんを伴ってやって来られた。お母さんは、息子さんに勧められて「いい家三部作」を読まれたという。


私も久保田さんも、お会いした瞬間から、心が溶かされていくような笑顔のとりこになってしまった。


「なにせ遠方なものですから、どうしたら引き受けていただけるものか、そればかりが心配で車の中で息子といろいろと話し合ってきたのですよ」

本を読まれ、依頼先をマツミハウジングと決められて、はるばるやって来てくださったというのだ。

もし電話で相談されたのであれば、南アルプスと聞いただけで、とても距離的にお引き受けできなかった。ましてや地元には、「いい家」をつくる会の中込建設さんがいるのだから。


お母さんの言葉をSさんが引き継がれた。

「私は、中央大学卒で松井さんの後輩にあたります。早くして父を亡くしてから、商売を母親と切り盛りしてきました。その苦労に報いるために、マツミの家にぜひ住んでもらいたいと思っているのです。どうか、引き受けてください」。


私は、40年来の付き合いである基礎屋の前田さんに事情を話して相談した。基礎工事が安心ならば、あとはさほどの問題はないからだ。


「そういうお客様のためでしたら、どこまででも行きますよ。南アルプスは、高速に乗れば1時間ちょっと。都内の現場で渋滞に巻き込まれるより効率よく仕事を運べるでしょう」

親方の返事は頼もしかった。


そのあと、中込建設さんに協力を求めた。

息子を修行のためにマツミに預けているということは抜きにして、「いい家」をつくる会の同志として、中込社長は気持ちよく応じてくれた。


大工は、棟梁が安部友朗、弟子は真柄真平である。二人とも社員大工としてスタートしたので、マツミの家造りが骨身に沁み込んでいる。現場監督はベテランの篠田にアシスタントとして中込康太がつく。


Sさん親子のご期待に精一杯お応えする体制を整え、本日無事上棟を終えることができた。

わが家を見上げるお母さんの笑顔は参加者全員の心も溶かし、疲れを吹き飛ばしてくれた。Sさんは感動で目を潤ませながら、訥々と感謝の挨拶をされた。


「母のために、どうか皆さん、いい家を建ててください」。


ヒノキの柱に頬ずりして喜ばれるお母さんの姿に、みんなが感動した。



松井 修三


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