ii-ie.com「いい家」をつくる会

「いい家」をつくる会
コラム

20128421時56分

涼温換気SA‐SHEの家 第1号決定!

朝日新聞「天声人語」が「外断熱」で私を取り上げたのは1999年。13年後のいま、当時取り組んでいた「ソーラーサーキットの家」は、「涼温換気SA‐SHEの家」となり目覚しく進化している。


今日の「天声人語」は、「涼」について書いていた。

その真下には<「いい家」が欲しい。>の広告があり、「涼温換気」を発表した直後だけに興味を引かれた。

要約すると、

<「涼」の字を眺めるだけで、ふっと体感温度が下がる気になる。寺田寅彦のエッセイに「涼しさは瞬間の感覚である。持続すれば寒さに変わってしまう」とある。今、スイッチひとつで人工冷気が部屋に満ちるのはありがたいが、そのぶん人の五感は鈍りがちだ>となる。

そうなったのではよくないと思う。


「涼温換気の家」も「人工冷気」によって涼しさを得るのは間違いない。つまり、エアコンによる冷気である。実際体感してみると分かるのだが、涼しさは持続すれば寒さに変わってしまうのは確かだ。そう感じたら、運転を停止すればいいだけのことなのだが、遅かれ早かれ暑さが戻ってくる。

そこで思うことは、涼しさを快適と感じる時間の長さが問題なのだということである。

理想は24時間だ。高温多湿な熱帯夜が続いても、朝・昼・夜と快適な涼しさが続くとすればこんなありがたい家はない。それが「涼温換気SA‐SHEの家」、と自慢したいところなのだがそうはいかないところがある。除湿機能は優れているが加湿機能はないので、冬の乾燥対策が住む人に委ねられている点だ。


「涼感」は家中どこも同じというわけではない。部屋や場所によっては物足りなかったり、冷えすぎると感じる場合がある。だから、家族の感受性を事前によく確認して設計しなければならない。昨日も書いたが「パーフェクトな快適」を求めるのではなく、家族一人ひとりが「まあまあ」満足するようにすることが大事である。

また、一定に続く快適を不快と感じる人もいるだろう。そのような人には、適度な「ゆらぎ」があるといい。

そのために効果を発揮するのが扇風機である。シャープが開発したDCモーターの小型機は、実に優れている。「涼しさは、瞬間の感覚」を見事に味合わせてくれる。

天声人語子が体感したら、「人工冷気」であっても人の五感は決して鈍ることなく、むしろ研ぎ澄まされて、暮らしをより楽しむことができるようになることを知って驚くことだろう。


今日、東京事務所で契約されたSさん夫妻は、約3時間ほど「涼温換気」をじっくりと体感された。そして、快適さに満足され、我慢の節電ではなく、「快適節電」になる点も高く評価され、「涼温換気SA‐SHEの家」第1号となることを決断された。

一方、横浜事務所で体感されたSさんご一家は、暖房は蓄熱式電機暖房との併用を検討されることになった。


松井 修三

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