ii-ie.com「いい家」をつくる会

「いい家」をつくる会
コラム

201211311時08分

「エアコン1台で心地よい家をつくる法」

建築の専門雑誌である「建築知識」(エクスナレッジ)11月号に、エコ住宅の専門家である東大准教授の前真之氏の話が掲載されている。

<「エアコンで冷暖房する家」をもっと省エネに、もっと心地よく>という副題に基づく談話である。


「高断熱高気密の手法を用いれば、熱負荷計算上はエアコン1台で足りる家は作れます。2から4kwで全館空調ができますが、残念ながら小さな熱量を効率よく分配するダクト式セントラルのエアコンがありません。日本のヒートポンプ、特にインバーター制御に関しては世界一ですから、そうした方向でもっと製品開発が進められると良いと思います」。


わが国にはダクト式エアコンを製造しているメーカーは数社あるが、前准教授が指摘されているように、家庭用で「小さな熱量を効率よく分配する」システムを備えたものは皆無である。それをセンターダクト方式の換気システムと組み合わせることで、「もっと省エネに、もっと心地よく」する方法を提案しているのは、今のところ「涼温換気の家」だけである。前准教授には、ぜひ一度体感に来ていただきたいものである。


ところで、エクスナレッジ社なのだが、専門知識を売りにする割に正しい知識に乏しいところがあると私は思っている。私の本が発売されるや室蘭工業大学の鎌田教授(当時は助教授)による<「いい家」が欲しい。」>の批判記事を連載し、その後、西方里見著「外断熱が危ない!」を出版し、「いい家が欲しい。で本当にいい家が建つのか?」とセンセーショナルに批判キャンペーンを展開した。

いずれの内容も正しさに欠けていて、後者について、私は本の末尾で具体的に誤りを指摘している。


松井 修三

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