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2018年7月29日

AIによる住宅マッチング、振り回されるか、使いこなすか

 総務省情報通信政策研究所の「AIネットワーク社会推進会議 」はこのほど、 AIネットワーク化が社会・経済にもたらす影響などについて、「報告書2018」としてまとめた。AIネットワーク化が社会・経済にもたらすインパクト(主に良い影響、便益)とリスクに関して考察しているが、この中で”居住分野“についても分析。A I システムは家電製品や設備機器等にそれぞれ搭載されている。 AIシステム相互間のネットワークが形成されれば、 行動に合わせた家事の自動化、嗜好等に合ったレシピの提案・自動調理など、「AIシステムが単独で機能する場合に比べて、快適な居住環境を作ることができるようになる」と、報告書は指摘する。この中では「住宅マッチング」も事例として挙げている。
 具体的にはまず、(1)位置情報や行動履歴等から帰宅時間を予測し、帰宅時間に合わせて、室内温度の調整、入浴の準備などを行うとともに、掃除ロボットや洗濯ロボットなどが家事を自動で行う。(2)行動履歴等から把握した嗜好や健康状態を考慮したレシピを提案し、冷蔵庫等の在庫状況をもとに食材を自動発注し、 食材が届いた後に料理ロボットが調理する―という、これまでスマートハウスの利活用例として良く挙げられていた内容の発展形を掲載する。住まいづくりとの関連で注目されるのが、(3)「住宅マッチング」。親告書は、AIネットワーク化によって『 趣味・嗜好や家族構成、経済状況等に応じて、最適な住居地、居住形態( 戸建かマンションか、 購入か賃貸か等)、間取り等を提案し、マッチングを行う』としている。
 報告書はこの「住宅マッチング」について、どのような住宅購入希望者を対象に、誰がマッチングするのか、詳しい言及はない。ただし、AIスピーカーに代表されるように、情報ネットワークが想像を超えるスピードで普段の生活に浸透している。AIによる顧客とのマッチングに振り回されるのか、まったく無視してこれまで通りの受注方法を維持するのか、AIによる住宅マッチングを上手く使いこなすのか―地場工務店も無視できない時代になるかもしれない。(以下省略)

        2018年7月25日 日本住宅新聞

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