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2021年6月21日

大和・積水、住宅値上げ

 世界的な部品不足を受けた木材価格の高騰「ウッドショック」が国内の住宅業界で続いている。大和ハウス工業や積水ハウスなどは木造住宅の値上げに踏み切った。木材不足から、20214月から9月の戸建て着工数は数万戸減る可能性もある。震源地の米国の木材相場は落ち着きつつあるが、なお高水準だ。値上げや着工遅れで住宅市場が冷え込めば、消費の回復の足かせとなる。

 

 大和ハウスは6月から戸建て住宅の一部について、建築費用の見積もりに木材価格の上昇分を上乗せした。上乗せ額は数十万円程度で、建築費用(土地代除く)は1%上昇する。大和ハウスは年7000戸程度を販売しており、今回の値上げでは、そのうち約5%が対象となる見込みだ。

 一般的に、木造住宅の建設コストのうち木材価格は1割程度とされる。大和ハウスは「調達先の切り替えなどに取り込んできたが吸収できない」として値上げを決めた。同社が木材価格の上昇分を価格転嫁するのは珍しい。8月までに着工する住宅の木材は確保しているが、今後どれだけ調達できるかは不透明という。

 積水ハウスはこのほど、自社で手掛ける木造住宅すべてで値上げした。同社では年間の戸建て建築棟数の4割を占める約3500棟が木造だ。「木材高騰を受けて、価格交渉などで対応できない部分を上乗せした」と説明している。値上げ幅は建築費用(土地代除く)1%だ。

 建売住宅最大大手の飯田グループホールディングスは「6月末に納入される木材から、価格上昇の影響を受けそうだ」と警戒する。木材加工子会社を通じた調達ルートの拡充や樹種の変更といった対策に動く。値上げにまで踏み込まなくても対策に追われる住宅メーカーは多い。

 各社の一連の動きの発端はウッドショックだ。米国での旺盛な住宅重要や貨物コンテナの不足などが重なり、日本向けの木材が軒並み高騰している。

                     以下、省略

 

2021619日 日本経済新聞

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