海外視察旅行記
世界に誇れる、
住み心地いちばんの家を目指して
2007年8月
ドイツ編
ヨーロッパ建築を訪ねて(ドイツ)
ドイツ ロマンチック街道
デュッセルドルフに女房の姉の息子がいて、彼の知人の世話で、14日から旅することにした。
その彼が昨日のブログを見て、こんなメールを寄こした。
ドイツ人は、自分が住んでいる家だけではなく、周りの環境も大切に考えています。ですから、とおりに面しているサイドは、隣人や通行人の目を楽しませるためにいつもきれいにしておくことを心がけています。一戸建ての家に住んでいる人の前庭はいつも花にあふれ、窓ガラスはピカピカに磨かれていて、窓辺はカーテンや花台で飾られています。もちろん、外から見える場所に洗濯物を干すことはありません。
ですから、武蔵野市に建築中の某漫画家の試みが、もしドイツで行われとしたら、環境破壊者として市民から総攻撃を受けることでしょう。
もっとも、デザインについて法的に厳しい規制がありますから、そのような試みが行われることはありえないでしょうが。
今回、松井さんが観光されるルートに点在する町並は、どこもドイツで屈指の美しさを誇っているところばかりです。
存分に楽しんでください。
では、デュッセでのディナーを楽しみにしています。
明日から夏休み
明日、11時35分に成田を発ってフランクフルトへ向かう。
何回旅をしても、出発はあわただしいものとなる。
先ほどデュッセルドルフから電話があった。
「このところ天候が不順で、寒いくらいですよ。今朝はコートを着ている人を見かけました」
「ええっ!ホント?ヨーロッパも猛暑って、たしかニュースで言ってたような気がするけど」
それは大変。用意したのは真夏の恰好、すべて半袖。
明日成田で詰め替えをしなくては。
それは間に合うとして、とにかく早く寝よう。
私は、飛行機が苦手。眠れないし、ジーっと座っているのが嫌でたまらない。
ところが同行する久保田さんと女房は、飛行機がうれしくてならないと言う。
「だってそうでしょう。上げ膳据え膳のサービスがあって、映画は見られるし、眠くなればいつでも寝られるし。掃除も、洗濯も、何もしなくていいのよ。そんな贅沢って、飛行機の中でしか得られないわ」
帰国するとき、到着予告のアナウンスが流れると、「もう着いちゃうの。もっと乗っていたいわ」と二人が言う。
久保田さんは、高3の娘と一緒。去年の夏の旅行も一緒だったが、彼女もすっかりヨーロッパの街並みの魅力にとりつかれてしまったようだ。
ロマンチック街道-1
ロマンチック街道の中でもっとも美しいところとされているのがローテンブルク。
といえば、この街並みの景色はあまりにも有名だ。実際にこの目で見たかったのは、三角地帯に建つ小さな家。真中の塔は、その家の佇まいがあってこそ絵になっていると思うからだ。
右側の道を下って家の真横に立って見上げると、壁の中ほどが大きく膨らんでいる。震度3程度の揺れで崩れるのではと不安になる。実は、ヨーロッパの古い街並みの魅力は、そのような不安を感じさせるところにあると思うのは、わたくしばかりだろうか。